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『すべてがFになる』 森 博嗣

2000年10月16日

 手にとった瞬間タイトルの「すべてがFになる」の意味の第一候補が思い浮かびましたが、そのとおりでした。わかる人には解るものです。

 孤島に作られた研究所。その中で少女時代から監禁状態で過ごす天才工学博士・真賀田四季。彼女の部屋で発見されたウェディングドレスをまとった両手両足を切断された死体。密室状態でいったい誰が?

 発表は第1作ですが、実質4作目に当たる本書は10部作で完結しているそうです。大学の工学部で働く筆者のイメージ通り、理系のストーリー。久しぶりに謎を含めて楽しめた1冊でした。

 (講談社、文庫、ISBN4-06-263924-6 本体714円+税)