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『SAKURA 六方面喪失課』 山田 正紀

2001年01月10日

 警視庁の六方面管区綾瀬署にある失踪課は、ひねくれものや役立たず、お荷物な面々を集めていつしか喪失課と呼ばれるありさま。
 アニメ・マンガ命のオタク、セクハラで左遷のスケベ、生真面目を超えてへそ曲り、徹底的な怠け者、ボスなのにばくち好き、何でも蹴る乱暴者、などなどが集まって、みなそれぞれ好き勝手に行動し協調性のかけらもない面々。
 それぞれが小さな事件に不本意ながら遭遇し、やがて大きな事件に立ち向かう事に。

 最近先が読めてしまう話が多く、つまらない気分でしたが、久しぶりに先が読めない小説で満足しました。
 40年近く前の「虎の子作戦」というテレビドラマをイメージして書かれたそうですが、天地茂、高松英郎といった人が出演していたB級作品だったそう。なんか見てみたい気持ちです。

 (徳間書店、新書、ISBN4-19-850484-9 本体800円+税)