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『エレクトロンの悪夢』 釣巻 礼公

2001年01月23日

 大手電機メーカーで自立制御ロボットの開発をしていた主人公花村平太は、擬似的な制御ロボットに飽き足らず独立して会社を起こす。しかし、そろそろ軌道に乗った頃、交通事故で若い女性を撥ねて、半身不随にしてしまう。しかし精神的な部分が病状の回復を妨げているらしい。
 そこに以前の会社から介護用のロボット開発のオファーがあり、自立型車椅子、さらに介護用ロボットの開発に携わり、内密に彼女に対してロボットを提供。二つのタイプのロボットによって、病状が改善するかにみえたのだが。

 主人公が開発に携わったのが、「ミューボ」という名前のロボット。まるで誰かが飼い始めたロボットのよう(苦笑)。
 ちょっと波長が合わない部分もありますが、基本的には楽しめた作品で、満足でした。

 (角川書店、新書、ISBN4-04-788153-8 本体1500円+税)

 今ごろになって気づいたけど、どう考えても新書の値段ではないなあ・・・