ものぐさ読書日誌(45) 読書暦「23.01.27」 | 直前へ 戻る |
『吉田菊次郎のお菓子な旅』 吉田 菊次郎 |
2001年01月27日 著者はフランス・スイスで修行し、渋谷に「ブールミッシュ」という名前のお店を構えている人のようです。 JTB横浜支店のツアー企画で、毎年ヨーロッパ方面へお菓子をテーマにした旅を行っているようで、そのうちの3回の旅をまとめた本でした。 「南欧の旅」では、パリからリヨン、ヴァランス、ニース、モナコ、そしてギリシャへ。 リヨンではチョコレートのリシャール、コンフィズリーのベルナション、「クーサン・ド・リヨン」で有名なヴォワザン、多店舗展開している工場型のピニョールといったお店が出てました。 「東欧の旅」では、チェコのプラハ、ハンガリーのブダペスト、スロヴァキアのブラティスラバ、ウィーン、ザルツブルグ、インスブルック、そしてベネティア。 プラハは日本の10分の1か20分の1の値段、素朴なお菓子が多いようですが、安すぎてやっていけないようです。ブダペストは昔のオーストリア・ハンガリー帝国の影響が残っているのか、お菓子も洗練されているよう。 ウィーンでは、デメル、ザッハー、ハイナー、オーバーラー、ゲルシュトナー、レーマン、といったお店に行ったようです。 「フランス西端をたずねて」では、レンヌ、モンサンミッシェル、サンマロ、ブレスト、ナント、イルドレ、ラ・ロシェル、シノン、ツール、オルレアン、そしてパリ。 ブレストではブレストが殆ど見当たらなかったりしてました(苦笑)。で、わざわざ作ってもらったとか。ロワールでは豪華な古城ホテルに泊まって羨ましい。最後にはパリのお勧めパン屋さんも載ってました。 お菓子を食べ歩く旅ですがレストランも紹介されています。著者が渡欧経験が長い事もあって、個人的な知り合いも多く、一般客ではなく個人的に歓迎して場合も多い。厨房や工場にも入れてもらったり。また、参加者も男性の場合業界関係者も多いようです。 基本はツアー客のエピソードも含んだ活字の読み物。各旅の終りにモノクロ写真とともにお店の紹介記事が少しずつ載っているスタイルです。 (時事通信社、単行本、ISBN4-7887-0078-6 本体1600円+税) |