ものぐさ読書日誌(58) 読書暦「23.04.05」 | 直前へ 戻る |
『エリコ』 谷 甲州 |
2001年04月05日 谷さんの本は結構読んでいるはずだけど、ここで紹介するのは初めて。 今までのハードボイルドな男のドラマのイメージから一転して、高級娼婦の「エリコ」が主人公。内容的にもがらっと変わって、夢枕獏さんがそれまでのファンタジー色が濃かったジュブナイルのイメージからサイコダイバーシリーズを書き始めた時のよう。 ハードカバーで500ページあったため出勤時に持ち歩くにはつらい。そのため読み初めから一ヶ月ほどかかって読了となりました。 舞台は22世紀の大阪から始まります。危険と隣り合わせの寂れた裏町を行き、面接を受けたエリコは、大きな組織同士の軋轢に巻き込まれていく。 上海まで行くことになったり、果てには月まで舞台が広がり謎は深くなっていく。果たしてエリコは生き抜くことが出来るのか? |
|
『エリコ』(初版1999年4月15日) (早川書房、単行本、ISBN4-15-208218-6 本体2200円+税) |