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『僕はイーグル2』 夏見 正隆

2001年07月25日

 「僕はイーグル」の続編。新書とは言いつつ、528ページもあって普通の倍近い値段です。
 日本海の某所を基地に出没する旧ソ連仕様のスホーイ24。操縦するのは<牙>と呼ばれる謎の東洋人。日本の防衛体制をあざ笑うかのように、護衛艦・イージス艦・F15と次々に餌食にしていく。
 今度は原子力発電所を狙うように侵攻。小松基地に作られた特別飛行班さえも簡単にあしらわれる始末。ようやくF15乗りになったばかりの脱OLの漆沢美砂生は、技量の未熟ささえも省みず僚機の鏡黒羽を助けに向かうが・・・。
 会話文にはちょっとなあ、と思う場面もあるのですが、やはり戦闘機のシーンの魅力は良いです。最後の方のシーンは先に流し読みしてしまい、展開がわかっていたにも関わらず不覚にもジーンと来てしまいました。こんなのは久しぶり。
 『僕はイーグル2』発行2001年06月30日
 (徳間書店、新書、ISBN4-19-850529-2 本体1300円+税)