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『月に繭 地には果実』 福井 晴敏

2001年10月02日

 荒廃した地球を封印してナノマシンによる復旧に任せた人類は、月には文明を守りつづける人々が住み、地球には過去の文明の記憶を無くした人々が暮らしていた。それから2000年、月に住む人々は「ディアナ・ソレル」を女王に戴き、地球への帰還を模索していた。時至ったと判断した月の人々は地球に向かう。しかし、それは悲劇の始まりであった。

 アニメ「ターンA ガンダム」の小説版。アニメ版を見ていないのでわからないが、独立した物語として成立しているという。
 それにしても2000年の時を経てしまうというのは、それまでのガンダムシリーズとは一線を画く設定。新しい書き手を得て結実した物語。アニメも見たくなりました。
 文庫のカバーイラストを並べてみると、緑の地球から銀色の月までのひとつの絵になるんですね。今日初めて知りました。
『月に繭 地には果実』(上、中、下)
      発行2001年08月25日
(幻冬舎、文庫、
 ISBN4-344-40152-2 本体648円+税)
 ISBN4-344-40153-0 本体648円+税)
 ISBN4-344-40154-9 本体686円+税)