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『かりそめエマノン』 梶尾 真治

2001年11月25日

 地球上に生命が誕生してからのすべての記憶を受け継いでいるエマノン。常に女の子を生み育ててきた来た筈が、何故か双子の兄が誕生。その兄拓麻は、捨てられて施設に預けられた以降の記憶は鮮明にあるものの、エマノンのように前世代の記憶までは持っていなかった。やがてエマノンと出会った彼は、お互いの秘密を打ち明けあう。しかし、少年だった拓麻はエマノンの生き方を理出来ずそのまま別れて生きていく。
 特殊な能力ゆえか、自分の生きる目的を見つけられず苦悩する拓麻。数十年後、再びエマノンに出会ったとき、ようやく自分の使命に気づくが。

 記念すべき100冊目の本は、エマノンシリーズの最新作。
 以前の新井苑子さんイラストのイメージが強いので、今度の鶴田健二さんのイラストには若干の違和感が。でも、コミック版としてなら受け入れられそう。
 ノヴェラ(中篇)として書かれているので、少しスリムな本でした。
 『かりそめエマノン』発行2001年10月31日
 (徳間書店、文庫、ISBN4-19-905079-5 本体476円+税)