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『Twelve Y.O.』 福井 晴敏

2001年12月01日

 横須賀港から逃げるように出て行く空母インディペンデンス。母港の横須賀港では、アポトーシスUと呼ばれるウィルスによってオイル基地があと一歩で爆破される寸前であったのだった。仕掛けられた時限爆弾は12秒を残して停止。うろたえる米軍をあざ笑うかのように、「Twelve」というキーワードを残してテロリストは闇の世界を駆け抜ける。その目的は?

 ガンダムの小説化によって知った作家。その第一作目(デビュー作)がこの小説で、圧倒的な筆致により江戸川乱歩賞を受賞。自衛隊に拘っているようで、次の作品も「亡国のイージス」(購入済み)。
 久しぶりに骨太な作品でした。
 『Twelve Y.O.』発行2001年06月15日
 (講談社、文庫、ISBN4-06-273166-5 本体648円+税)