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『バグ』 松岡 圭祐

2001年12月25日

 ある日突然、子供たちが自殺未遂や事故にあう事件が頻発。それも新製品のゲームソフトを楽しんだ後ばかり。そして、皆黒いコートを着た男を見かけたという。事態を重く見た政府は対策本部を設置、そしてゲーム会社には原因の追求を迫ってくる。
 ゲーム会社の社長桐生は、技術開発部長の津久井の行動に疑念を覚えつつ調査に乗り出す。やがてわかった真相は・・・。

 「水の通う回路」として出版された本の改題作品。真相の追究の過程は楽しめました。ただ、通帳をみて疑惑の金の流れを発見するところは、そんなに律儀に通帳記入をするものだろうかと思って違和感を覚えました。貧乏人には無縁な楽しみなのか(苦笑)。
 『バグ』発行2001年08月15日
 (徳間書店、文庫、ISBN4-19-891564-4 本体762円+税)