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『遺産の方舟』 谷口 裕貴

2002年02月21日

 空母アレキサンドリア。地球環境の激変でテクノロジーの維持が難しくなり、航空母艦としての能力を奪われ、今は美術保存グループの基地と化していた。フライトデッキは畑となって、軍人、学芸員、民間人の混成グループを乗せて漂う方舟。
 旧極東に残されているらしいモネの睡蓮を求めて、少尉のニコルを指揮官に2名の部下と学芸員が派遣される。睡蓮は発見出来たものの遺伝子改造されたらしい動物や、異常に繁殖した植物。躊躇った彼らに、貴重な特殊装備を手に学芸員たちが急遽派遣されてきた。そして事件は起きる。

 美術品は貴重ではあるけど、ここまで拘ると怖い。
 結末は書けないけど、このあと彼らはどうなるのか続編が読みたい。
 『遺産の方舟』発行2002年02月15日
 (徳間書店、デュアル文庫、ISBN4-19-905086-8 本体505円+税)