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『伏魔殿』 松岡 圭祐

2002年03月02日

 愛知県生稲市で毎年行われる布施宮の諸肌祭り。その主役である神人(しんのびと)には普通は若い男が選ばれるが、今回はタバコ屋の50代の男「榎木康之」が選ばれた。決して望んでいなかったにもかかわらず、事態は進行していき3日後に本番の時を迎える。
 さらしを巻いただけの男たちがもみ合う中を、真っ裸の榎木が本殿を目指す。傷だらけで辿り着いた先で榎木が見たものは・・・・。

 作品のベースの祭は、もちろん愛知県稲沢市は国府宮のはだか祭。稲沢市は毎日通勤で通り過ぎてるものの祭を見ることはもちろん、どんなことをするのかもほとんど知らなかったので、新鮮でした。もちろん脚色があるので実際とは違ってるんでしょうが。
 最初はべたな方言で読むのが大変かなと思ってましたが、結構すんなり読めて良いペース。ただ、最後の結末はちょっと予想してませんでした。
 『伏魔殿』発行2001年12月15日
 (徳間書店、文庫、ISBN4-19-891633-0 本体552円+税)