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『冒険の惑星II キャス王の陰謀』 ジャック・ヴァンス

2002年05月08日

 アダム・リースは、宇宙艇を探しに行く途中で助けたキャス王の娘を送り届けるために、仲間になった紋章人のトラズ、ディルディル人のアナコとともにキャスを目指す。この地に調査に来る原因となった謎の信号もどうやらキャスから発射されたらしい。地球へ帰る宇宙船建造の技術も求めてキャスに向かうが・・・。

 全4巻の2冊目。30年前の作品なので古びているところもあるけれど、別世界の出来事を書いているためほとんど気にならずに楽しめます。ヒロインかと思っていた人物が舞台からあっさり退場して驚かされますが、異世界の描写力はヴァンスならではのもの。
 『冒険の惑星II キャス王の陰謀』
       初版1973年12月28日 発行1984年12月07日
 (東京創元社、文庫、ISBN4-488-64702-2 本体340円+税)