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『宇宙へのパスポート』 笹本 祐一

2002年06月08日

 1999年から2001年にかけて「H−II 8号機」「スペースシャトル」「アリアンV」「H−II A初号機」のロケット打ち上げ取材日記。
 メイン執筆の著者に加えて宇宙作家クラブの面々を含む、あさりよしとお(まんが家)、キッチュ(まんが家)、鈴木雅久(イラストレーター)、豊島ゆーさく(まんが家)、松浦晋也(ノンフィクションライター)、御米椎(まんが家)の各氏が執筆。日記のほかに、写真やイラストにコラム記事も。
 
 上の名前からわかるように硬い読み物ではありませんが、知識もないのに取材に来ているテレビや新聞のにわか取材者たちよりよほど詳しい知識をもった人たちなので、内容には読み応えがあります。
 打ち上げまでの報道関係者へのプレスツアーなど普通では知らされないこともいろいろ。日本人記者の馬鹿さ加減を聞いて、私のほうがよほど知識があるような気がしてきます。
 ロケットオンリーではないので、ロケット打ち上げ観光ツアーとしても楽しめるし、アメリカで美味しいものを探すことの難しさの話題、招待で優遇されたアリアンロケットの取材の羨ましさ、予定通り打ち上げられることが少なくて日程調整が大変なこと、などなど。
 大変そうだけど、こんな取材羨ましいなあ。あと、シャトルやワシントンの博物館くらいしかアメリカには興味がなかったけど、オハイオ州のデイトンの巨大な航空機の博物館には興味津々。いつか行ってみたい。
 『宇宙へのパスポート』 発行2002年01月31日
 (朝日ソノラマ、単行本、ISBN4-257-03649-4 本体1524円+税)