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『蜃気楼の彼方 グイン・サーガ85』 栗本 薫

2002年06月13日

 イシュトヴァーンは軍勢の先頭に立ち、一人でマルガの離宮に踏み込んでいく。守るのは近習たちばかりで相手にもならない。そして、ついにアルド・ナリスの部屋に辿り着く。そしてイシュトヴァーンは・・・。
 その後、イシュトヴァーンはケイロニアからやってきたグイン、そしてリンダとの会見に臨む。ほんの数年前は一緒に苦難を乗り越えてきた3人。しかし、その後の運命はそれぞれの関係を大きく変えていた。会見の後、それぞれが新しい道へ踏み込んでいく。

 このところ大きく物語が進行して嬉しい事です。でも85巻目にもなるのに、外伝の一巻目「7人の魔道師」も時代にも至っていない。アルド・ナリスは50巻目まで生き長らえないと思っていたのに(苦笑)。200巻まではいかないにしても、150巻は行くのだろうか?。
 表紙は久しぶりにリンダです。凛々しくて良いなあ。
 『蜃気楼の彼方 グイン・サーガ85』 発行2002年06月15日
 (早川書房、文庫、ISBN4-15-030695-8 本体540円+税)