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『時間衝突』 バリントン・J・ベイリー

2002年07月09日

 異星人の襲撃で荒廃した地球。そこではタイタンと呼ばれる純血種主義のグループが実権を握っていた。考古学者のヘシュケは、彼らタイタンのグループによって極秘の遺跡の調査を命じられる。そこで300年前に撮られたと思われる写真は、現在の遺跡より荒廃が進んでいた。過去より現在の方が新しく思われる遺跡。やがて、その謎が解明されるが、未曾有の危機が明らかになる。

 ベイリーの本は、「カエアンの聖衣」は読んだ事があると思う。評論者の間などでは評判にはなったものの、自分としてはそれほど馴染めなかったようで、ほとんど記憶に残っていない状態。
 こんどのは時間をテーマにした作品。「時間衝突」とはどんなものかと思っていたら、なかなかすごい展開でした。実際におきうる物かは別にして、びっくりさせるアイデア。楽しめました。
 『時間衝突』 発行1989年12月22日
 (東京創元社、文庫、ISBN4-488-69701-1 本体437円+税)