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『クリスマスのフロスト』 R・D・ウィングフィールド

2002年07月17日

 ロンドンから70マイルの田舎町デントン。娼婦ジョーン・アップルヒルの8歳になる娘トレーシーが、日曜学校に行ったあと行方不明になってしまった。敏腕のアレン警部が捜査の指揮を執ったものの、ウィルス性の感染症にかかって緊急入院。そこでフロスト警部が捜査の責任者に任命される。
 独断専行で自ら歩き回るという責任者に不向きな捜査方針で、別の事件の現場に出会ったり、何十年も前の人骨を掘り当てたりとなかなか本来の事件の解決にたどり着かなかったが、その行動が犯人を追い詰めていった。

 スマートさとは無縁のフロスト警部。何でも灰皿にして顰蹙を買っても無頓着。でも、捜査勘だけは人一倍あって事件の核心に辿り着いていく。いくつかの事件を平行に並べてつながりが徐々に明らかになっていくのは、読んでる方としても楽しめます。
 作者のことは全然知らなかったので、これも適当に買った本。
 『クリスマスのフロスト』 R・D・ウィングフィールド
    初版1994年09月30日 発行1995年02月24日
 (東京創元社、文庫、ISBN4-488-29101-5 本体825円+税)