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『パリの通りの物語』 辻 啓一

2002年11月03日

 パリには5,000を越える通りがあると言う。それぞれの通りに名前がついていて番地がふられている。この本は「パリの通りの事典」という本から選んだ通りを舞台に、そこで暮らしたり働いている人たちのインタビューをベースに書かれたエッセイ。

 パリの通りの中には「猫が釣りする通り」「不良少年通り」「ため息通り」「掏り通り」「地獄通り」なんてのもあるとか。最初は変わった名前をベースに取材するつもりであったようですが、名前だけではいい取材になるとは限らないので方針を変えたようです。パリで生活しているごく普通の人の取材でもいろいろ見えてきてためになる本でした。
 『パリの通りの物語』 辻 啓一 発行2002年09月07日
  (中央公論新社、単行本、ISBN4-12-003309-0 本体1800円+税)