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『英国ミステリ道中ひざくりげ』 若竹 七海 ・ 執事/小山正

2002年11月20日

 「この本は<英国ミステリの舞台を歩く>という主旨の旅エッセイ集である。ただし、<英国ミステリの旅>という言葉の持つイメージ──なんとなく知的で、ハイソなイメージとはあまりにも無縁な本だ」以上、冒頭文より。

 若竹七海さんは割りとよく読む作家だし、英国の旅と言う事で買ってみました。ただ、英国のミステリ作家の名前は多少は知っているものの、実際読んでいる人は皆無に近い状況。読んだのはホームズ程度で、映画やテレビドラマでクリスティなどが多少馴染みがある程度。そのため、著者の感動は共有できないのが難点。一度だけのイギリス旅行の時にはベーカーストリートから歩いて行けるホテルに泊まったのですが、ホームズの舞台はこの辺かと思っただけで写真も撮りませんでした。英国ミステリの好きな人には共感できるんでしょうね。
 数少ない共感ポイントは「プリズナーNo.6」の舞台となった町。テレビ用のセットかと思っていたら今も残ってるんですね。ここなら良いかもしれない。
 あと、旦那(執事)の古本購入衝動は楽しませてもらいました。SFも興味の対称なようだし、古本屋情報は必見でしょう。
 『英国ミステリ道中ひざくりげ』若竹 七海・執事/小山正
    発行2002年07月25日
  (光文社、単行本、ISBN4-334-97349-3 本体3300円+税)