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『ロミオとロミオは永遠に』 恩田 陸

2002年12月04日

 人類は汚染された地球を捨てて新天地に移住していたが、諸外国に見放された日本は地球に残され、膨大な廃棄物や地雷の処理を押し付けられていた。放射能や化学物質に汚染され徐々に蝕まれていくが、汚染除去の研究はなかなか進まない。国民は貧困生活を余儀なくされていた。
 そんな状況の中で唯一エリートへの道は、「大東京学園」に入学し卒業総代になること。過酷な入学試験のレースを通って入学したアキラも卒業総代を目指していたが、落ちこぼれと言われる品川クラスと付き合うことに。

 初めての恩田陸作品。タイトルでは中味が想像できず、適当に買ってみたんですが、ハチャメチャな内容はそれはそれで楽しめました。「エデンの東」から始まって「冒険者たち」まで30の映画作品名を章立てに用いたのは面白いアイデアでしたが、どんどん読み進んでいると、内容と合っているかを考える余裕がなかったので良かったのかは不明。
 『ロミオとロミオは永遠に』 恩田 陸
    発行2002年10月31日
  (早川書房、単行本、ISBN4-15-208437-5 本体1800円+税)