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『ノルンの永い夢』 平谷 美樹

2002年12月24日

 岩手在住の新人作家兜坂亮はSF長編小説の新人賞を『ヘレル−輝くもの』というタイムトリップ物の小説で受賞。岩手から東京へ授賞式に出席するために出てきた。時間があるので神田の古書店街を巡っていると、時野と名乗る編集者に遭遇。兜坂の書いた小説のアイデアは、本間鐵太郎という学者の理論に似ていると言う。やがて兜坂の周りには奇妙な連中が現れるが。。。。

 作者の名前は何度か目にしているものの、単行本を買うだけの価値があるか迷っていたので、買うのは今回が初めて。気に入るかどうか心配でしたが、思ったより濃い話が展開されていて楽しめました。ただ、結末をどう解釈すれば良いのか分からずに終わりました(苦笑)。
 『ノルンの永い夢』 平谷 美樹 発行2002年11月30日
  (早川書房、単行本、ISBN4-15-208456-1 本体1800円+税)