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『ビコーズ』 佐藤 正午

2003年03月14日

 「あんたはいつも片眼を閉じてるから、世の中半分しかまともに見えていないんだよ」と20年間に渡って叔母に言われ続けてきたぼく。作家としてデビューしたものの、次の作品が書けないまま。ある日、10年ぶりに友人と再会。そして無理難題の約束を押し付けられる。しかし、友人は約束の場に現れなかった。

 同じ作家の前回読んだ作品は大変気に入ったんだけれど、この作品は全く合わない。純文学的な小市民の生活を読まされても共感も沸かないし、がっかりの結果でした。
 どの作品を読んでもある程度の満足感を得られる作家を中心に読んでるつもりだけれど、中にはこんなタイプの作家に合います。それにしても、好き嫌いの差が激しい作家でした。今後は気をつけないといけないようです。
 『ビコーズ』 佐藤 正午
      初版1988年05月20日 発行2001年08月20日
  (光文社、文庫、ISBN4-334-70742-4 本体533円+税)