2004年11月13日(土) 『福井晴敏のエンターテイメント 七転八起』   

 三重県名張市で行われた「福井晴敏のエンターテイメント 七転八起」と題し、テーマは「映画と小説 このもの狂おしき関係」とした、福井さんの講演会に行ってきました。


 何故、名張市でこのようなイベントが開かれるのかと思ったのですが、江戸川乱歩生誕の地ということで、日本推理作家協会の協力のもと、江戸川乱歩賞の受賞作家の講演会を10数年前から始めたようです。調べてみると栗本薫さんの名前もあるので知っていれば行ってたのにちょっと後悔。
 ただ、乱歩生誕の地といっても、父親の転勤でたまたま名張で生まれただけで、生後すぐに引越ししているため乱歩自身には名張への愛着を抱く機会もなかったようで、ちょっと強引な感じも(苦笑)。でも、こういった企画を考えてくれるのは嬉しいですね。

 
 隣の三重県と言っても、名張市は奈良県のすぐ隣。名古屋からでも近鉄特急で1時間半、家からだと3時間近くかかって結構遠いです。

 ネットで調べても美味しい食べ物の店も判らなかったので、昼食は名古屋で買った駅弁で車内で済ませて、名張駅には1時少し前に到着。会場までは1キロちょっとなので所要時間は10分ほど。何処にでもあるメインストリートでは歩いて面白くないので、ちょっと外れた路地を選んで歩きました。でも、写真に撮りたいと思うような風景には出会えず残念。
 
 会場には1時10分くらいに到着。受付を済ませてさっそく、「ローレライ」のポスターに見入ってました。係りの人に許可を貰って撮影に熱中。開場は1時半からと書いてあったので、時間つぶしを兼ねてたのですが、実は既に開場済み。最前列の席は確保できず、3列目の席に着席。先ほど写した写真を自分のサイトへ投稿しつつ開演を待ちます。
 最初に名張市長の挨拶。そんな挨拶なんて想像してなかったのですが、主催が名張市ということで、あったのでしょう。50代前半で若々しい印象、しゃべりは得意な感じの人でした。続いて、江戸川乱歩の子孫の方の挨拶がありました。
(作成途中)
 知らない人のために書くと、福井さんは、来年公開の映画「ローレライ」の小説&脚本担当者です。何故原作者と書かないかと言うと、もともと映画化を前提に小説&映画の同時公開を想定していた企画だからです。
 小説は「終戦のローレライ」として順調に刊行されたのですが、映画の方は時間がかかってようやく来年の公開。5年かかってようやく完成にこぎつけました。
 プロデューサーは我らが亀山さん、監督は樋口真嗣監督。お台場映画王でも、笠井信輔アナを加えたトリオで1日3本の映画の紹介をしてましたが、その頃からずっと楽しみな作品です。

 元々「亡国のイージス」という作品で、映画化の話があったそうですが、自衛隊の協力無しには撮影が難しい。それなら別の作品で、と言う形で「ローレライ」の企画が始まったそうです。

 現代の設定では映画化が難しい=>第二次大戦にしよう
 水上艦艇では撮影が大変=>潜水艦にしよう
 若い女の子を出して欲しい=>苦肉の策でパウラを設定

 と言うような、面白い話をいろいろ聞けました。

 今の日本の映画界で監督の名前だけで人を呼べるのは、山田洋次監督くらい。宮崎駿さんも人を呼べるけど、あれは職人芸であって共同作業が前提の映画とは別物。文芸作品が主流の日本映画にあって、お祭りっぽく見に行けるのは「踊る大捜査線」くらい、というところで、『踊る』の話が出てきました。
 つまり、本広監督のエンターテイメント志向を評価してるってことなんでしょう。