1985年12月 エジプト旅日記(1/17)   

12月24日火曜日 感激のない出会い

 カイロ到着は朝の5時頃。暑いイメージのエジプトですが、冬の朝は寒暖差が大きいこともあり、摂氏5度くらいでした。成田の出国手続きの人も思いきり無愛想でしたが、エジプトも負けず劣らずです(^_^;)。確か英語で、入国目的と滞在期間を聞かれたような気がします。例文通り答えて、無事海外初入国を果たしました。最後に「ショクラン」(アラビア語でありがとう)と言った気もしますが、はっきり覚えてはいません。
 スーツケースを取り税関を抜けて添乗員の所へ。ツアー客全員の到着を待ちます。まだ、顔を覚えていない人が多いので、覚えていかないといけない。
 
   全員そろったところで、バス乗り場へ移動。専用バスでそのままホテルへ。ようやく明け始めたカイロの街には、赤茶けた家々が広がっています。 ツアーの現地ガイドは日本人の女性。こちらで暮らして何年の人のようです。初めての海外には楽でした。
 バスはやがてカイロの中心部へ。さすがに空港付近の赤茶けたイメージではなく、大都会の雰囲気が感じられます。
 
ナイル川を渡りましたが、大河ではなく数百mくらいの川幅です。さらに北(河口)に行ったところで、デルタ地帯となるのでしょう。
カイロ市街を通りぬけ、バスはギザ市へ。ピラミッドがある街です。すぐ隣なので、市境がはっきり判るわけではありません。
 
 
 宿泊は「メナハウスオベロイホテル」。各国の元首や有名人も泊まったといわれるホテルです。
 ホテルは横に細長い建物で、私の部屋は端のほうのため、ずいぶん歩かされました。

 栗本薫さんが書いた本「ネフェルティティの微笑」にも登場していたと思います。
 
 バスの中でホテルが見えてきた時、ふと左手を見ると少し先に山が見えます。なんのことはない、ギザのピラミッドでした。もっと感動的な出会いがあると、思っていました(苦笑)。

 ホテルからピラミッドが見える事で有名なのでしょうね。