1985年12月 エジプト旅日記(2/17)   

12月24日火曜日 ピラミッドの内部へ侵入

 ホテルに到着後、まずは朝食。ヨーロッパタイプの食事だったかと思います。先に荷物を置くことが出来たか覚えていませんが、その可能性は高かったと思います。帰りも早朝出発だったので、空いている部屋もあったでしょうから。でも、従業員は朝早くから掃除があるし大変。
  9時か10時頃でしょうか、まずはピラミッドへ。200mを越すクフ王のピラミッドには本来の入り口と、盗掘者の入り口があります。観光客は壁面に刻まれた階段を上って、盗掘者の入り口から中へ。
 
   中は暗いと聞いていたので懐中電灯(ミニマグライト)を持って行きました。どういう順番だったかは正確には忘れてしまいましたが、狭いところは通路を腰を屈めながら進みます。高さ幅とも1mちょっとくらいしかないので、交互に通行の場所です。途中に大回廊があり、ここは両脇に木で作られた工事現場の足場のような道を進みます。両脇にあるのでそれぞれ一方通行です。天井も高いのでもちろん立ったまま歩けます。
 
 終着点は王の墓と呼ばれている場所。直前は一番狭い通路。しゃがんだ状態でようやく通れます。出たところは、30畳ほどの広さ。
 部屋の中にあるのは、ふちが欠けた石の棺桶らしきものと、ずれ落ちた蓋だけ。室温は20度くらいかな。湿度が高めのような気がしましたが、ライトや人の出入りが影響しているのでしょう。
 
 ピラミッド内部探検は記念にはなりますが、大感動とはなりませんでした。

 外にでると、ラクダを連れた人々が寄ってきます。私もラクダに乗って写真を撮ってもらいました。こっちが良い写真が撮れると連れて行かれそうになりましたが、「NO!」と言って断りました。降りたときも余分にチップを要求されましたが、当然はねつけました。
 
 スフィンクスは随分侵食が激しく、首の周りとか足のあたりは修理されていました。すぐ近くにギザの街が迫ってきて、地下水位が上がっているのが原因だそうです。あれから15年、もっとひどくなっているのでしょうね。
 発掘のため掘り下げたせいか、近くで見ると巨大なプールに横たわっているように見えます。正面から見るとずんぐりしたライオンのように見えますが、横から見ると豹のようにほっそりしていています。
 
 その後観光には付きもののパピルスのお店へ。いくつか買いましたが、あげてしまって、残っているのは2枚ほど。もっと買っておけば良かった。
 午後はカイロ市内観光とみやげ物屋めぐりだったと思います。写真が1枚もないので、あまり興味深いものはなかったのでしょう。
 その夜は、早めに寝て翌日の早朝フライトに備えたのでありました。