1985年12月 エジプト旅日記(5/17)   

12月25日水曜日 ファルーカでのんびり舟遊び

 昼食はたぶんホテルだったんじゃないでしょうか。ホテルはナイル川の中の島「エレファンティネ島」にある「オベロイホテル」です。
 
 アスワンはカイロから南へ860キロ。さらに南へ280キロのアブシンベルまで行って来て、半日で合計1500キロほどの移動。
 ようやく休息が出来ます。
 
 アスワンは古代エジプトでは最南端の町。これより南はヌビアと呼ばれていたようです。軍事上の拠点でもあったようで、交易の町としても発展していたのでしょう。

 さて、この街の観光はファルーカと呼ばれるヨットに乗って舟遊びです。
 1時間の予定でしたが、時間に余裕があり2時間に延長されました。ホテルから1艘で10人くらい乗れる船に乗りナイル川へ船出します。もちろんエンジンなんて付いていない、純粋な帆掛け舟。川面を通過してくる風はさわやかで、心地よいものでした。
 上手く操ってくれるので、全然怖さもありません。途中で上陸して緑の多い博物館を見学したり、楽しい時間でした。
 ヨットと呼べるものに乗ったのは、未だにこの時だけ。
 
 このあたりの川幅は広いところで1キロほど。長さ1.5キロ幅500mもあるエレファンティネ島に上陸し、高台にあるアスワン博物館に向かいました。エジプト南部の遺跡が残っていますが、島の大部分と違ってここだけ緑があり落ち着けます。
 アスワン市もナイル川の東に広がる街、西岸は死者の土地でお墓しかありません。
 
 このファルーカでの舟遊びのとき、コンパクトカメラの望遠アタッチメントをナイル川に落としました(^^ゞ。5千円くらいのものですが、買ったばかりなのでちょっと後悔。その頃はまだズームレンズ付きが出始めのころで、まだ高かったのでした。ちょうど今のデジカメみたいですね。デジカメ用のアタッチメントも売っていますが、一時的なものでそのうち消えて行くでしょうね。
 
 ホテルに戻って夕食。5階の展望室に登ったりしているあいだに夜はふけてゆきました。ホテルの写真はこのあとで紹介します。