1990年4〜5月 トルコ周遊の旅 (11/29)   

5月3日 木曜日  「メブラーナ教団」

 10時半ころカッパドキアから西へ200キロ以上の、コンヤに着きました。

   コンヤは12〜13世紀に、世界史にも出てきた、セルジュクトルコの首都であった街です。緑が少なく小さな町々のカッパドキアから荒野を走ってきた我々には、この街の緑は心を和ませてくれます。
     
     最初に訪れたのは、「カタライ・メドレッセ(神学校)」。ここは現在陶器博物館となっております。個人的には興味深いものはありませんでした。
     
    コンヤで外せないのは、メブラーナ博物館。現在はメブラーナ教は禁止されているので、昔の僧院が博物館として公開されています。
     
13世紀に活躍した神学者メブラーナ・ジェラレッディン・ルーミーは、アフガニスタン出身。しかし追放され、セルジュクトルコにやってきました。ここでイスラム神秘主義教団、メブラーナ教を創設。この宗教は「踊る宗教」で、天上の音楽を聴きながらぐるぐる旋回運動を行い、神との一体感を感じながら無我の境地を得るというものです。赤い帽子をかぶり、白いロングスカートみたいな衣装を着て回る人達を、何かの番組で見たことがある方もいらっしゃる事でしょう。 
     
 言葉で表現するのは難しいのですが、青い塔があったり、ベージュ基調の外壁、シャンデリア・ランプの数々など、内部の装飾とも美しいものでした。
     
 ここは、メブラーナのお墓でもあり大声は禁止、静かに鑑賞する必要があります。イスラム寺院はどこでも、女性は頭にスカーフなどを巻かないと入る事が出来ません。チャドルの替わりですね。  

 この街で昼食を摂ったあと、さらに400キロ以上走り、パムッカレに着きました。