1990年4〜5月 トルコ周遊の旅 (12/29)   

5月3日 木曜日  「綿の城そして牢獄」

 夕方になって、ようやくパムッカレに着きました。ホテルへ行く前に綿の城の観光です。

   「パムッカレ」とは綿の城の意味で、巨大な石灰棚が続く場所です。日本でも山口の秋芳洞などにも小さなものがありますが、それを何十倍にも大きく白くしたもので、洞窟内でなく露天にあります。世界遺産にもなっていたような気がします。 
     
     平原を走ってきたバスが山を登って行っていくと、遠くに白い部分が見えてきます。遠目には人工雪で固めたスキー場のように一部だけが白い状態。やがて近づいていくと、棚田のような白い石灰棚がわかるようになり、ようやく到着。夕方6時半になっていました。 
     
    乾季のため水量は少ないのですが、それでも道の途中から暖かいお湯が溢れている場所がありました。
     
   道の上にも下にも白い石灰棚。流れる水は温泉で温かく、水量豊富な時には、水着で遊ぶ人達もいます。残念ながらこの時は寒くそんな人はいません。また、水量も少ないのでちょっと迫力に欠けます。
     
   少ない水(お湯)たまりを求めて移動する面々。
 お湯を流す水路もあって実際に手で触れてみましたが、温かいものでした。30数度くらいだったでしょうか。
     
   皆で記念写真です。シャッターを押しているのはツアコンの人、中央の背の高いのがガイドのシャルマンさん。
 右端に写っているのは、絵葉書などのみやげ物売りの少年ですが。
 残念ながらホテルは少し離れた場所でした。綿の城のすぐ近くにも泊まるところはありますが、部屋数が少ないところが多いのでしょう。
     
   ホテルには7時15分ころ到着、どっちを見ても草原の中にありました。つまり、歩いて行っても近くには街はなし。散歩もウィンドショッピングも幻です。
 非情にもホテル内でもビデオカメラを回しつづけた結果、「ずっと街の中のホテルじゃない」という、女性陣の不満の声がしっかり録音されていました。但し、顔は写していませんが。
     
 パムッカレのホテルは、「ERGUR HOTEL」。まわりは草原、羊が数匹静かに草を食んでいます。
 イスタンブールは新市街で面白みに欠け、カッパドキアは造成中の土地、今回も草原の中と出歩けず、仕方がないのでホテル内を探検して、夕食時間までの時間つぶしです。とりあえず謎の階段を降りてみると、温水プールがありました。そういえば、旅行会社からの案内に水着のこともあったようなのですが、この事だったんですね。ここでは同じように探検する人たちに出会いました。

 食事は当然ホテルでした。8時半頃からでしたが、すっかり馴染んだ人達と盛り上がって、あるイベントが企画されました。
 あとで私が勝手に名付けた【第一回パムッカレ選手権 水泳大会】です。 「ツアー参加者代表:G嬢」 vs 「ディスカバーワールド代表:G氏」の、マッチレースとなりました。
 時刻は夜10時半、20名弱が地下のプールに集まりました。私がビデオカメラ片手に駆けつけた時には、すでにG嬢は臨戦体制でした。
 プールは横7〜8m、縦10数m。少し白濁した温水で触ると暖かい。
 胴元のYさんが到着し、まだ着替えていないG氏を「なにやってんのよ!」と叱り付けます(笑)。諦めたG氏はさっそく着替え。再びあらわれた時は、胸までタオルで隠しての登場でした(爆)。でも、手には大事な仕事道具であるアタッシェケースをしっかり持っているのが笑えます。
 皆で1ドルずつ出し合い優勝賞金に。
     
   50mのベストが26秒のG氏と、38秒のG嬢の戦いは、G氏が1往復半でG嬢が1往復となりました。ウォーミングアップもすんで、いよいよ戦い開始。狭いプールなので、飛び込みは無し。
 左右にわかれてスタート!。濁った水で前が見えないので、ターンは勇気が要ります。30秒弱でゴール。G嬢が27秒、G氏が30秒でした。でも、現地ガイドのSさんは、G氏に花を持たせて勝ち宣言をしてました。

 賞金を元手にホテル内のバーへ出かけ、皆で「飲む!飲む!」の合唱。すっかり盛り上がって、夜は更けていくのでした。
 でも、更に盛り上がる夜が待っているとは、誰も思っていなかった・・・。