1990年4〜5月 トルコ周遊の旅 (13/29)   

5月4日 金曜日  「失礼な観光客」

 旅も半ばを過ぎ、いよいよ後半戦の6日目。
 今日は西岸のトルコ第3の都市イズミールまで250キロほどの移動ですが、パムッカレの観光と、エフェソスの観光で結構忙しい。この日も6時起き、7時には食事で、8時ホテル出発でした。

   まずは昨日通りすぎた、遺跡の観光です。ヒエラポリス(聖なる街)と呼ばれるこの地は紀元前から栄えた街。
 紀元前2世紀に、後述のベルガモン王国がヒエラポリスと命名したもの。のちのローマ時代には一旦崩壊したそうですが、ネロの時代に再建され、ハドリアヌス帝やカラカラ帝も訪れたということです。
     
     いっぱい散らかっているお墓をの中を通りすぎるわけで、夜なら多少恐い人もいるかもしれませんが、朝の光の中では単なる遺跡です。 
     
    観光中はいつもビデオカメラを片手に最後の方を歩いていて、説明を殆ど聞いていません。ガイドにとっては失礼な態度でしょうね。この時もツアコンと八王子のSさんと、話ながら歩いておりました(笑)。でも、ガイドの近くでは静かにしていたようです。
     
   上の写真のアーチを反対側から撮ったところ。観光バスが多く見えますが、ドイツ人の団体です。
     
   ところどころにレリーフが残っています。良いものは博物館などに行ってしまっているのでしょうね。今回の旅では博物館に行くことは少なく、実際の場所へ行くことが中心でした。両方が上手く組み合わさっていると、昔日の面影が目に浮かぶような気がします。
     
   浴場の跡や、毒ガスがでている場所を抜けて辿りついたのが、ローマ時代の劇場です。半円形の劇場で、反対側に舞台と門があります。それほど大きくはないのですが、それでも1万人収容出来たようですね。
 これは劇場を飾るレリーフ。 
     
 
 登っても良いと言われたので、ダッシュ。最初に一番高いところに辿りつきました。普段は最後を歩いてるのに。何とかは高いところが好きだとも言います。
 最上部は地上からで20〜30mくらいあるので、随分眺めは良いですね。丘の斜面を利用しているので、舞台側を見下ろすと迫力があります。でも、翌日は遥かに大きな劇場に行くことに。 
 これは道々に残っているお墓の一つ。ちょっとした小屋くらいの大きさはあります。
 ホテルへ向かうバスの右手に、「ヒエラポリス(神聖な町)」と呼ばれる丘が続きます。ガイドの人の解説では、「3種類のタイプの無数のお墓が【ちらかっている】」そうです。

 9時半過ぎに観光を終わり一旦ホテルに戻りました。
 写すものがないのか、私は花壇の整備をする叔父さん達を撮っていました。10時前には出発し、再び西へ。途中に町があり、路上で野菜などを売っていました。出来ればこんなところを歩きたかったのですが、結局最後までその機会はおとれずに終わったのでした。