1990年4〜5月 トルコ周遊の旅 (20/29)   

5月4日 金曜日  「アルカディアン大通り」

 劇場から昔の港があった場所まで、大通りが延びています。これが、アルカディアン(港)大通り。幅20m近くもある通りで、昔は荷馬車とかが港から街の中心部まで行き交っていたのでしょう。

   通りを歩き道をそれると、古代競技場があります。でも、ガイドの方の説明も聞かずにビデオカメラで遊んでいたようです(^^ゞ。
     
     最後の場所では、絵葉書売りの少年がずっとついていましたが、最初の頃は大人しく待っていて、説明が終わりかける頃に、絵葉書を広げ準備。説明が終わったとたんに「ワンダラー!」。
 ガイドさんは、「全部買ってやろうか、わたしが」と答えていました。
     
    遺跡の修復がそこかしこで行われていたので、今はもう少し見栄えが良くなっているかもしれませんね。
 出口付近は土産物屋がいっぱいでした。セルチュク駅から近いこちらが、普通は出入口として使われているようです。
 関係ありませんが、これは道路わきで草を食んでいた牛です。
     
   エフェソス最後の観光地はアルテミスの神殿跡。世界の7不思議に数えられていた神殿です。紀元前6世紀に、リディアのクロイソス王により着工され、120年をかけて完成しました。高さ19mで直径1.2mの大理石の柱が127本使われていたそうです。百年後のアレキサンダー大王が生まれた年に、有名になりたかった狂人によって放火され、焼けてしまったそうです。今は何も無い湿地に、1本だけ復元された柱が立っているだけです。

 これでエフェソスの観光は終了、宿泊地のイズミールヘ向かいます。
 エフェソスを後にし、途中でドライブインへ。集合時間を聞いてさっさと降りて、お店をぶらついていました。時間も近づいたので、そろそろ行かないととバスに向かいましたが、そこには既にバスの姿は無し。近くにいた人達が身振りでバスが出たことを知らせてくれました。
 さて、どうしようか?と冷静に考えて、泊まるホテルはわかっているから、タクシーで追いかけようとしたら、バスが戻ってきました。途中でひとり足りない事に気づいたようです。後で聞くと、バスの出発時間が5分ほど早まっていたのですが、ドライブインに着いてすばやく降りた私が気づかなかったためのようでした。

 異国の地で一人ぼっちになれば不安が先に立つんでしょうが、今回のツアーがどこへ行くのかはきっちりフォローしているし、貴重品は持ち歩いているので、全然不安に思いませんでした。治安が悪い地域でもないし、旅の間危険な目にもあっていなかったし、トルコ人は一般的に日本人に親切ってこともあったのでしょう。