1990年4〜5月 トルコ周遊の旅 (23/29)   

5月5日 土曜日  「ベルガモン・アクレスピオン編」

 昼食のあと、再び観光です。
 こんどは古代の保養地アスクレピオン。紀元前700年頃のギリシャの名医アスクレピオスからとった名前ですが、死者も生き返らせる腕をもっていたとも云われていたため、死後神格化され、医学の神として信仰されました。
 紀元前4世紀にアルカイアスという青年が始めた施設で、ヒポクラテスをはじめとする著名な医者が働き、温泉・薬草・暗示療法などを使って、治療や健康管理が行われたそうです。

   遥か下に見えるのは、ローマ時代に作られた水道橋の跡。近くには行っていないので、どの程度残っているのかは不明ですが、写真で見ると基台の部分しか残っていないようです。
     
     どこで撮ったのかは不明です。たぶん最上部から、街と反対側を撮ったんじゃないかと思いますね。
     
   アクレスピオンの大理石で作られた参道です。今は150mほどしか残っていませんが、もとは1kmもあったとか。
 入り口にはこの聖域の掟となる言葉「ここより先、死は入ることを許さず」と記されています。治療が目的のため、治る見込みがないものは入場を許されなかったそうです。
     
    大劇場とは別に、小さめの円形劇場もありました。こちらは修復されているのか、形が綺麗に残っています。
 アクレスピオン内の娯楽施設として使われていたようです。娯楽も治療の一環だったんですね。
     
   ちょうど花の季節。どこを写せばいいのかわからなくなるくらい、ここかしこで花が咲いています。
     
   広場の中央から地下道が数10m続き、籠堂と呼ばれる施設に繋がっていました。ここは治療が行われていた場所なのかは未確認です。

 午後3時半、昼食をはさんで4時間以上に渡った観光も終了。いよいよ最終観光地トロイへ向かいます。