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1999年5月フランス ワインと城壁の旅(14/35)
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5月19日 水曜日(1)  雷雨のエーグ・モルト

 ホテルを8時前に出て、レンタカーを借りにエルツ(Hertz)へ。営業時間が19時までなので、夕方18時まで借りる予約をしています。南部をずっとドライブする案も考えましたが、一人旅では車の管理も自分だけ。疲れて観光に影響が出そうなのと、治安の事も考えて一日だけ借りました。行きたいエーグ・モルト、レ・ボー、ポン・デュ・ガールなどは交通の便が悪い。そこで、この日だけレンタカーです。
 フランスだからてっきり車はプジョーかルノーだと思っていたら、イタリア車 「FIAT BRAVA 1.9」4ドアのディーゼル車です。MT車でエアコンはなし。ざっとスイッチを確認して、そっとクラッチを繋ぐも走らない。サイドブレーキを引いたままでした(苦笑)。気を取り直して再度ゆっくり発進。最初の目的地「エーグ・モルト」方面へ。
 市内の混雑や路上駐車、初めてのロータリーにちょっと悩みつつも、郊外へ出て行けました。ここで思い出したのがミラーを合わせてなかった事。停車中になんとか合わせました。手動なので右は大変。地図は持っていても、きちんとトリップメーターを見ていなかったので、距離感が掴めないから不安に思いつつ進みます。途中で、もしかして左折場所を見逃して通りすぎたのかと、一旦停車して確認。でも、現在地がわからないので意味が無かった・・・。
 とりあえず先に進むと、今まで目印にしていたモンペリエ方面から、エーグ・モルト方面へ道が分岐していました。今まで何度もロータリーを経験しているので、ここも無事通過。まったく道を間違え無かったことに自信をもってさらに進みます。速度は街中で50〜60キロくらい、郊外に出ると80キロくらいで走ってましたが、直線なら100キロくらいまで。他車はもっとスピードを出してましたが、制限速度を覚えてなかったので、控えめにしてました。
 7年ぶりのマニュアル車なのでで、心配だったクラッチ&ギア操作も、多少もたつくものの、問題無く済みました。


 左上はエーグ・モルトの南の湖沼地帯。地中海まで数キロなので塩湖でしょうね。
 右上、左下はミシュランガイドお勧めのビューポイントから町を写したもの。同じように車を停めた欧米人の老夫婦もいらっしゃいました。同じガイドを読んでいるようです。
 でも、遠くに塔の上部が見えるだけであまりぱっとしませんでした。
 右下は駐車場に停めた車です。

 城壁沿いの道。右側が城壁です。
 そして矢狭間。10m程度の間隔で並んでいたような気がしますが、記憶があやふや。この隙間では、攻撃側も手を焼いたことでしょう。 

 コンスタンス櫓。直径22m高さ40m。
 町の北西角にあります。もともと町の外側に築かれており、政治犯などの留置場として使われていたそうです。

 町の入り口近くは観光客向けの建物が多いのですが、それ以外は現在も普通の民家として使われています。中心部には車の規制があるためか、城壁沿いはご覧の通り、路上駐車の車でいっぱい。
 下の写真は城壁を反対側に出たところ。建物も少なく昔の面影を残している気がしました。 

 正確に覚えていませんが、場所からいって粉挽き車門と呼ばれている裏(南側)の門。
 門の上部の出っ張りは城攻めに対抗するための石落しでしょう。
 城壁の石はボーケール(アルルの北、タラスコン近くの町)とあとに登場するレ・ボー産の石が使われたそうです。

 南西に広がる黒雲。この後、雷を伴って激しい雷雨に見舞われました。この時は、かすめるだけですむと思ったんですが、世の中甘くなかった。
 町中に戻り始めたら雨が降り出し、いそいでみやげ物の店の軒下に避難しました。すぐに降り止むと思っていたら稲光まで交えて土砂降りの雷雨。すっかり足止めです。
 傘をホテルに置いてきたので、激しい雨でお土産店から動きがとれず、カフェでの休憩も出来ませんでした。

 約1時間後の空。
 城壁の中ですが、方角的には上の写真と同じ方向。抜けるような青空です。

 左上は裏門近くの通り、ご覧のように普通の民家です。
 右上、左下はカフェが並ぶ通り。城壁の中とはいえ、フランスであることを感じさせます。
 右下は単に駐車場のチケットです。 

 11時前という食事には中途半端な時間。フランス風のチーズを乗せたホットドッグをかじって軽くお腹を満たし、次の目的地レ・ボーへ出発。