戻る
1999年5月フランス ワインと城壁の旅(17/35)
次へ
  
ホーム

 
5月19日 水曜日(4)  つわものたちの夢の跡

 現在の街が広がる地域の近くにはわずかな緑が広がっています
 石灰岩だと言うことは、昔は海の底だったのでしょう。ヒマラヤが昔は海だったので珍しくもありませんが。
 先に行ったエーグ・モルトの城壁の石は、ここから運んだそうです。

 観光客で賑わっている街の端を見下ろしたところ。
 あまりにも人がいっぱいで、レ・ボー特有の雰囲気がなく、写真をあまり写さなかったので、街の写真は出していません。でも、そういう写真も撮っておくべきでしたね。街中では無用心になり易いので、写真は控えめにしてました。

「TREBUCHET」(11〜14世紀)
 巨大な投石器。下に転がっている人の頭ほどの石を飛ばしたのでしょう。100kgほどの石を200mほど飛ばして、分厚い城壁を攻撃したそうです。ただ操作には60人掛かりとか。
 重さは7トン。戦場までは分解して運んでいたようですね。

「CATAPULTE ou BALISTE」(12〜14世紀)
 弩(いしゆみ)です。中央の横棒がバネの部分で、右に伸びている部分が飛ばすものを乗せる箇所。重さは4トンほどで、これも戦場へは分解して運んだようです。大きな石や、火炎弾、動物の屍骸などを打ち出して、最大250mほど飛ばしたそうです。
 上の武器の拡大写真。
 ロープで固定している部分に石などを乗せてばね式に打ち出したのでした。

「BELIER」(12〜14世紀)
 一見すると鐘つきみたいですが、破城槌です。それにしては棒が細く感じますが、これで充分なのか。屋根があって上から落とされる石は防げるようになっていますが、火を放たれたら危険な気がします。説明パネルの英文の説明を翻訳ソフトで変換してみます。

The battering ram was a siege engine designed to break down the heavy gates and ramparts of besieged fortresses.
めった打ちにすること雄牛は重い門と包囲された要塞の城壁を壊すよう意図される包囲攻撃エンジンでした。
It comprises a long beam shod with an iron head, suspended horizontally from chains and worked back and forward by teams of assailants.
それは鉄の頭でくつをはかせられて、攻撃者のチームによって水平にチェーンから一時停職にされて、そして戻っていて、そして前進的に働かせられて長い梁を含みます。
These were protected from the projectiles and burning materials hurled at the ram by defenders thanks to a solid timber frame covered with thick wood panels, animal skins, manure or turf.
これらは砲弾から守られました、そして燃えている材料が厚い木パネルで覆われた頑丈な材木フレーム、動物皮膚、肥料あるいは芝生のおかげで擁護者によって雄牛に投げつけられた。

 先ほどの翻訳ではあんまりなので、すこしはまともな翻訳を。多少言葉を追加していますが、日本語らしくするためのものです。上手く訳せませんが。
・破城槌は包囲した要塞の頑丈な門や城壁を破壊するための武器でした。
・長い棒の先に鉄の鉤爪をつけたものをチェーンで梁から吊り下げられており、攻撃者が前後に動かして城門などにぶつけて使います。
・厚い木のパネル、毛皮、有機質肥料、芝生で覆われた頑丈な材木フレームのおかげで、防衛側の砲弾や火矢から守られました。(この文章が特に拙い・・・。肥料や芝生は別の訳があるのかも)

 心配しましたが、燃えにくくはなっているようですね。

レ・ボーはもう少し続きます。