2002年10月フランス&ベルギー ものぐさ日記(6/18)   

 
10月14日 月曜日 (1/3) 研修団を離れてひとりブルージュへ
 
 いつもの定時4時半に起床。日報の続きを打ち始める。なんとか初日分はアップ。テレビの天気図を見ると(海外でまともにテレビを見たのは今回始めてかもしれない)、閉塞前線が北のほうにあってベルギー付近にはさらに別の前線があって完全なる悪天候が予想されます。南部は晴れてくる予想ですが、ブルージュは悪そう。アントワープも良くなさそうなのが救いか。 【アントワープ=ブルージュの地図
 何時で出ようかと思って時刻表を見ると7時半過ぎの次は1時間後なので、7時半過ぎのに決めてホテルを出ます。フランス語と英語のちゃんぽんで挨拶して、外に出ると曇っていますが雨はなし。 昨日チェックしておいた切符売り場でブルージュまでの切符を買って、上の階のホームへ。なにか食べようかとも思ったのですが、お腹があまり空いていないのにわざわざ食べるのも面倒と見送りました。ほんの数分で列車が入線。乗客が降りて折返し運転です。IC(インターシティ?)の6両編成くらいの車両だったと思いますが、数えてはいないので正確ではありません。
 
 始発なので空いていて好きなところに座って待っていると静かに発車。新聞が置かれていたので見てると(読み捨てた新聞を見るなんて日本じゃ絶対やらない)日本人女性の写真が。鈴鹿のF1関連記事でシューマッハ人形を囲んだレースクイーンたちでした。と思う(新聞は近くにあるが面倒なので確認せず書いてます(笑))。
 車内は一時期、通勤通学客および旅行客でほぼ満席状態になったりもしました。中学生くらいの子供は携帯を鳴らしたり、ゲームをしてたりで騒いでいます。途中のゲント-セントピータース駅には予定より10分遅れで到着。やがて検札回りに車掌さんがやってきました。
 
 10分遅れで9時5分にブルージュに到着。小雨程度だなと思ってインフォメーションを見てみるとまだ閉まったまま。そのまま歩くかと出口へ向かうと横殴りの風と雨でとても出て行く心境にはならずしばらく待つ事に。とりあえず9時半まで待つ事にして、外を眺めつつ時間つぶし。
 駅舎を見ると左には英語、右には日本語で「ロスト ロケーションズ(失われた場所?)」と垂れ幕みたいなものが下がっていました。
 
 古くからあるヨーロッパの都市はたいていどこも昔は城壁でかこまれていたようで、ブルージュも同じ。多くの街は市街地域の拡大と共に城壁は取り壊されてしまいましたが、ブルージュには周辺を巡る運河にその名残りがあります。お城好きの私は、周辺の運河沿いには昔の城門が残っているようなので、運河沿いに歩いてみることにしました。
 雨が小ぶりになってきたところで、傘を差して城門が多そうな右回りに運河を目指して歩いていくと、そこは人は普通通らないような車がバンバン走る道で、途中に橋が高い位置にあって風の強いこと強いこと。傘を飛ばされないようにしながらなんとか通っていきました。救いは雨粒が小さいこと。撥水効果が高ければ帽子とコートで凌げるレベルの雨です。
 しばらく歩くと円柱の塔が見えてきました。ぽつんと立っているし、赤レンガで古くは無いものでしょう。再建したのかもしれません。
 
 さらに歩いていくと、なにやら音がして橋が動いています。運河の水面と橋の下部との段差はわずか。橋を回転させて船を通しているようでした。早速動画に切り替えて回転する橋を撮影しましたが、船が通り過ぎて戻っていくところだったのであまりはっきりしない映像どまりでした。いくつかの橋を見ましたが、回転させて船を通すタイプはここだけで、あとは跳ね橋タイプ。こっちが主流なのかもしれません。船が近づいてくるとベルが鳴って踏み切りが降ります。普段車が通っている橋を動かすのですが、橋のすぐ外側は街の周回道路。しかし、橋の上で信号待ちをしている車を行かせてから橋を上げるタイミングをどうやって見てるんだろう不思議です。人がいて橋の操作をしているようにも見えないし、監視カメラでもあるんだろうか。
回転する橋 (movie 140KB)
跳ね上がる橋(movie 191KB)】 【船の通過(movie KB)
 
 昔の城門もいくつか見ました。手持ちの地図や、城門の近くに立っている地図では運河の外側に城門のイラストがあるのですが、実際には運河の内側に城門は建っています。都市の防衛を考えると運河の内側に城壁を巡らせたほうが守りやすいから、今の運河の内側に城門が立っているのが正しいと思いますが、運河の外側に城門のイラストを書いているのは何か意味があるんだろうか?謎です。
 左が「Katolijne poort」右が「Kruis poort(十字の門)」と呼ばれています。右の門の手前は跳ね橋です。
 
左の写真は「Gent poart」と呼ばれています。別の都市ゲントへ通じる道にあるようです。  さらに歩いて街の北側に来ました。2つの風車が立っていて、名前もついています。しかし風車そのものよりも土手の草刈をしているおじさん&おにいさんが気に入ってカメラを構えていました。土手の上に立って草刈り機(芝刈り機?)をロープで上げたり下げたりをしていました。力はいりそうですが、結構合理的な方式に思えます。動画で写したところで運河周回はやめて街中に向かいました。
土手の草刈り風景 (movie 270KB)