2002年10月フランス&ベルギー ものぐさ日記(16/18)   

 
10月18日 金曜日  航空博物館で足が棒
 
 今日は5時半起床。日報の残りを書く。シャワーを浴びて、最終パッキングを始める。最終日も午後4時くらいまで時間があるので、パリ郊外の航空博物館に行ってきます。歩き回る時の手荷物は最小限にしておく予定。スーツケースとキャリーバッグに荷物を詰め込んで、ホテルをチェックアウトした後も預かってもらいました。
 空は今までにない快晴ですが気温が低めで肌寒い気候。RERのサン・ミッシェル駅を目指して歩きます。勘だけで歩いてRERの駅に到着。博物館の近くの駅まで1.9ユーロでした。ホームでほかの人たちと同じように待っていると、列車がやってきました。しかし車両が短く通り過ぎて到着。皆と同じように急いで車両のある場所まで移動。混んでましたが無事に乗れました。北駅でようやく空いたので座ります。窓の外を眺めて降車駅を確認しながらいると、ひとつ前の駅をそのまま通過。なにも考えずに乗ったけれど、もしかして通過するのかと思っていたら、無事次の駅「Le Bourget」で停車してくれました。
 ほかの人に続くようにして下車。地下鉄と同じ改札を出ると、駅のまん前にバスターミナルがあります。でも、航空博物館に行くものではないらしい。タクシーを捜してもそれらしいスタンドが見当たりません。タクシーも全然通らないので、街中を歩き回ってようやく交差点の角にいるタクシーを捕まえました。正式な名前を覚えていないので、「ミュゼ」「エアプレーン」と仏語と英語のちゃんぽんで意思を伝えます。「いいよ。乗りな」と言ってくれたので、乗せてもらってミュゼへ向かいました。6ユーロほどで到着。 【パリから博物館までの地図】 【博物館付近の地図
 
 時間はちょうど11時。ホテルを出て1時間ほどかかりましたが、まあまあ順調なほうでしょう。入場料は6ユーロ。券を買ったら「英語のパンフレットはいるか」と聞いてきたので遠慮なくもらいましたが、ぺらの紙で、案内図はフランス語版でした。「こっちは昔の飛行機。コンコルドはこっちの先の右にあるから」とおしえてくれました。 最初に今世紀初頭の本当に飛ぶのか?というような飛行機のコーナーから見ていきます。最初は面白かったのですが、展示場が延々と続くのでさすがに疲れてきました。全部見るための時間配分もわからないので、最後には写真を撮るのが主体で自分の眼での確認はあとまわし状態(苦笑)。ここまでで会ったのは職員と見学者は半々でそれぞれ10人弱。がらがらでした。
 
 一番最初の部分にあった展示品。最初期の頃の羽根だけのタイプ。設計だけで実際には飛べないものでしょう。  これも初期のものでしょうね。プロペラ式ですが実際に飛べるかとなると難しそうな気がします。
 
 壁に飾ってあった写真を写したもの。ハンモックのようなネットに乗ってる感じは今のハンググライダーにあります。  周りは複葉機ばかりだったので、単葉機のはしりかも。滑らかな形がなかなか気に入ったので撮ってみました。
 
 飛行船の初期のものか?。特に左のタイプは古いようです。尻尾がついたような変な形をしています。  気球をデザインに使ったもの。左のタイプは家に欲しいから撮影してみました。骨董品の店や骨董市で売っていそうだけど、高いかなあ。
 
 ようやく行き止まりまで到着。実物大の飛行機という大型展示品なので、展示の仕方も立体的。帰りは空中回廊を通って戻ります。ちょうど12時過ぎでお腹が空いたので一旦外のカフェテリアに行ってみたらただの自販機コーナー。補給作業をしていたので、先に外の展示機を見て回りました。じっくり見てみると747のタイヤって小さいんですね。直径1mしかありません。天気はあいかわらず上天気しかし風が寒いのでウィンドブレーカーを持ってきて正解でした。カフェテリア?に戻ってなにがあるのか見てみると、甘いお菓子と飲み物の自販機のみ。35セントのカフェオレだけにしておきました。
後半最初は人工衛星やロケットのコーナー。好きなんだけど展示物を見ても感動もありません。小さい頃なら大喜びだったんじゃないかなと思いましたが、予想通り小学生の団体がやってきてました。アポロの頃の月面活動シーンの映像を紹介したミニビデオで、フランス語版を選択したのですが、フランス語は最初だけであとは吹き替え無しの英語だけ、がっかりでした。
 
 「YUNKERS」。名前は聞いたことがあるのですが、実際目にするのは初めて。  何となく気に入って載せてみました。詳細の紹介パネルを撮っていないようで、詳しいことは分かりません。
 
 小さなジェット機。「PAYEN Pa 49 "Katy"」1953年製。  胴体がジェットエンジンになっている機体。飛行機に詳しくなかったけどこんなのもあるんですね。
 
 別棟にあるコンコルド。実験機のようで中は計器だらけ。 博物館に来た子供たち。こういうところに来て勉強できるのは羨ましい。
 
 このところの歩き回る毎日で足に疲れがきています。ちょっと早いけれど3時前に引き上げました。バスで北駅にも行けますが、所要時間もはっきりわからないので、タクシーで今度は7号線の終点の駅まで行って貰いました。これだと、そのままホテルの近くのジュシュー駅に行けます。料金は6ユーロ前後だったかな?。RER利用より、地下鉄終着駅ならタクシースタンドもありそうで、こっちのほうが便利かもしれません。
 最初はそのまま帰るつもりでしたが、有名デパートでも見ていくかと、オペラ駅のひとつ手前のなんとか駅で下車。プランタンのワイン売り場でも覗くつもりでしたが、適当に入ったら香水の香りにやられてしまい、諦めて帰ってきました(苦笑)。
 7号線でジュシュー駅へ。またクレープ屋さんでジャンボンフロマージュのガレットを買って食べたあとホテルへ戻ってきました。