2002年07月21日(日) 『あかりフェスタ GIFU 2002』   

 インド旅行に行った時に同じツアーメンバーだった鈴木さんが、「あかりフェスタGIFU2002」の「第14回あかりのオブジェ展」に出品するために長崎からやってきました。彼女とは旅行から数年間は手紙のやり取りはしていたもののやがて中断してしまいました。去年ふと思い立って名前の方で検索してみると、偶然作品を紹介したホームページを発見。メールアドレスがあったので送ってみたら返事が返ってきました。そんな経緯から交流が復活。今回オブジェ部門での審査が通って出品の運びとなったので、半分10数年ぶりの再会、半分お手伝いです。
 出品作品は、『不思議の森の中へII』鈴木佐千子


 鈴木さんから名古屋空港に着いたところで到着の電話を貰ってから家を出て岐阜に向かいます。長時間の駐車では高すぎるから電車で行く予定でしたが、調べていたら駅西の駐車場は30分単位で加算されるも途中からストップ。9時間までは1000円という特別料金になっていました。以前はずっと30分単位で加算され高すぎて利用者が少ない。その対策のための料金値下げのようです。実際ついてみると以前より利用者が多いようです。
 名古屋空港からバスで岐阜まで来るということで、岐阜バスのバスターミナル付近で待ち合わせ。空港からのバスがどこに着くのか知らなかったので、バスターミナルを目指して歩いていると電話が。鈴木さんからでした。話をすると泊まるホテルの前にいるということ。ちょうど道路の反対側だとわかり地下道をくぐって反対側に出ました。旅行以来会っていないので、変わってしまって判らなかったらどうしようかと思ってましたが、昔とそんなに変わっていなくてすぐにわかりました。
 
 お腹が空いていては作業も出来ないということで、まずは昼食。でも、岐阜市で食事なんてほとんどしたことがない。とりあえずメインストリートの長良橋通りを北へ。結局柳ヶ瀬まで行って嘗て食べたことがある「萬両」という釜飯のお店へ。前日梅雨明けを迎えたばかりで非常に暑く、外気温は35度くらいか。暑い時に食べるものではないと思ったんですが、ほかにお店を知らないのでここにしました。
 メニューを見つつ何にしようかと思っていると、季節もので「鮎の釜飯」がありました。これを選んで、おまけに「豆腐の味噌田楽」を追加。これまた寒いときのものか(苦笑)。田楽はすぐに出てきました。味噌だからこの地方の特産品?と聞かれましたが、答えられませんでした(^_^;)。どうなんだろう。
 注文を受けてから作り始めるらしく、釜飯はずいぶん待たされました。でもその甲斐がある味。写真はうまく撮れてなかったのですが、しっかり味がついているし、鮎は子持ちらしく卵の味も楽しめました。それにおこげもしっかり。写っていませんが、お茶碗によそってからいただきます。気に入ってもらえたようで安心しました。
 あとで話をしていたら、「鮎」は鵜飼で鵜が捕まえる魚だと知らなかったのを知りました。岐阜らしいものを選んだんですが、判って貰えてなかったらしい・・・。
 
 会場は駅前と柳ヶ瀬の中間あたり、JR岐阜駅、名鉄新岐阜駅から600〜700m程度でゆっくり歩いても10分程度の「岐阜市文化センター」。お昼を柳ヶ瀬で食べたので南へ向かっての移動。柳ヶ瀬にはアーケードがあってなんとか涼しいのですが、徹名通りから南は炎天下。300mほどを歩いて文化センターに到着。
 出展者の受付を済ませると私にも「出品者」のネームプレートが貰えました。制作にタッチしたわけではないけど、組み立てを手伝うからそれでもいいのか。写真にはありませんが、作品の上からブラックライトを当てて作品を浮かび上がらせる展示。そのため7〜8m上の天井からライトを吊るすことになっていました。鈴木さんは私が登りますと言っていましたが、σ(^^)かと覚悟もして行きましたが、専門の方々がいらっしゃいました。
 まずは165cm×165cmの台を組み立てて設置。その上に板を並べた後で、妖精の像を並べ、ビー玉を散らしてお仕舞い。およそ2時間ほどの作業でした。私は主に梱包された物の開封作業でのお手伝い。普段は裏方作業なんてすることもないので、なかなか面白い経験でした。
 
 作業も一段落したので近くの喫茶店で休憩。ミッキーマウス趣味の喫茶店があったと思いましたが、いまはなくなっているようです。
 話をしているともう5時。梱包材を片付けに戻ります。再び岐阜まで来るのは交通費も掛かるので、撤収作業は業者に任せることになっているようで、運んで来た時の梱包材を関係者の人に預かってもらって返送作業の時に使うようです。
 設置作業中はライトも付いていますが、展示期間は暗くなります。その確認の時間はこのあと8時から。じゃあその前に夕食でも食べてこようと出かけました。
 
 前日は土用の丑。ということで、うなぎでもと探したお店へ向かいましたが、準備中の看板。車はいっぱい止まっているし、時間は午後7時。もうオーダーストップということなんでしょう。諦めて途中で見かけた別のお店へ。地元客がいるだけの雰囲気のお店でしたが、ここは第三分店。ここなら名古屋名物のひつまぶしも置いてあるだろうとの読み通りありました。
 それぞれひつまぶしを注文。暑かったので私はビール、彼女はコーラを注文。人心地付いていると、出てきました。それにしてもおひつがでかい!。プラスティックとはいえ高さ20センチもあります。「一杯目はそのまま」「二杯目は薬味を乗せて」「三杯目は薬味を乗せた後でだし汁をかけて」と、食べ方を伝授しつついただいました。うなぎは皮をぱりぱりに焼いてあって美味しい。ひつまぶしとしては一番好みかも。だし汁は鈴木さんの調査によると肝吸いと同じものだったようです。
 
 食事を終えて戻ると中は明るい。何故?と思っていると暗くしていたのは8時から15分間だけだったようです。戻ってきたのは20分くらいか。4時頃にも暗くする時間帯があったようですが、ちょうど喫茶店で休憩中。2度のチャンスを逃がしてしまったようです。
 暗くされている時にブラックライトの当たり具合を確認して調整する予定でしたが、時間の確認作業を怠ったため出来ませんでした。明日の朝もう一回チャンスがあるということで、その時に調整することしして引き上げました。
 明日は仕事なので、これでお別れ。会期中に見に来て人気投票で鈴木さんの作品を選ぶことを約束して別れました。
 
 家に帰ってからブラックライトの下での写真がないと様にならないし、以前午後だけの有休を使って午前だけの有休が余っているのを思い出したので、翌朝は午前休を取って再び会場へ。10時頃に着いて10時15分からのライティング確認を手伝いました。明かりの具合はちょうど良かったので修正は不要。ちょっとだけ置物の位置を変えただけで最終調整は完了です。
 ブラックライトを浴びたものは蛍光塗料だけでなく、白っぽいものも光って私のブルーのボタンダウンも光っていました。特に糸の部分だけ強く光って面白い。骸骨のTシャツでも着たら目立ちそうです。
 こんどこそほんとのさよならということで、11時頃仕事に向かいました。その日は岐阜県知事も列席の上で審査などがあったようです。
 
 翌日は一般開場の初日。翌9時までやっているので仕事を早めに終えて行って来ました。行ってみるとライティングの確認をした時よりも明るい。これではブラックライトの効果も半減。おまけに近くの出品物からの光が強すぎてブラックライトの効果がほとんどなし。これじゃあ、台無しです。確認時は天井のライトは全部切ってあったし、近くの出品作品の明かりもちょうど良い具合だったのですが、当日朝に組み立てていたグループのあかりが強烈過ぎて幻想的な雰囲気が台無し。パーティションをまったく取っていないので、周りの出品作で影響が出てしまう作品には大きなハンディだと感じました。
 こういった外光で照らす作品は個展じゃないとほんとの作者の意図する作品にはならないようです。内側から照らす作品じゃないと難しいのを知りました。
 ところで、オブジェ部門の大賞作品ですが、初日の夕方なのに明かりがなくて調整中の状態。どうやら壊れていたらしい。これが、大賞だと言われてもねえ。わざわざ仕事帰りに途中下車して暑い中を賞を取った作品はどれなんだろうと見に行ったのに。
 
 「あかりフェスタ GIFU 2002」「第14回 あかりのオブジェ展」
 2002年7月23日(火)〜28日(日) 岐阜市文化センター(10〜21時)