| ものぐさ読書日誌(177) 読書暦「24.06.02」 | 戻る |
| 『亡国のイージス』 福井 晴敏 |
| 2002年06月02日 旧来の護衛艦に改修を施し初代ミニイージス艦となった「いそかぜ」。性能確認のために護衛艦「うらかぜ」との模擬戦闘に向かう。艦長は宮津。そして周りの士官には彼の息のかかった人材が集められる。奇妙に思われる人事も新しくなった艦の操船のために艦長への配慮と取られた。 しかし、戦闘の記録の為に乗り込んできた士官たちは秘密主義に徹し、船乗りとも思えないふるまい。また、イージスシステムの経験者として乗り込んでいた海士は仲間との交流を拒絶し、怪しい行動も。飛行機事故の救難では搭載艇の引き上げ時の事故、そして訓練時の魚雷回収ではついに死者が出る。そして、事態は急展開を迎えるが。 2月始めに読み始めたものの、単行本で650ページという分厚さでは通勤時に持って歩くのはきつい。そして、内容もしっかり詰まっているのでなかなか読み進むのが大変でした。躊躇しててはいつまでたっても読めないので、170ページで止まっていたのを昨日今日で一気に読破。ようやく肩の荷が下りました。 骨太な内容でじっくり読ませてくれる本。護衛艦内での展開は実際とは違うところが合っても我々素人には実際に艦内で起きていると思わせるような緊迫した展開でした。 しかしただひとつだけ気になったのは、偵察衛星に関しての記述。高々度の静止軌道でなく低軌道でないと偵察の役目を果たす性能は難しい。低軌道で上空に静止するとか、長時間同じ場所を撮影するような記述は物理的にどう考えても不可能な話。リアル感を感じていただけに残念な個所でした。 |
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| 『亡国のイージス』 初版1999年08月25日 発行1999年12月13日 (講談社、単行本、ISBN4-06-209688-9 本体2300円+税) |
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