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『ハンニバル』 トマス・ハリス

2000年9月23日

 前作に続いて読了。

 今回は題名の通り、「羊たちの沈黙」で拘束衣を着せられていた、ハンニバル・レクター博士が前面に登場しています。
 脱出に成功した博士を追って、博士に恨みを持った人物が捜索の手を伸ばし、FBIを出し抜こうと画策。さて博士の運命は?、という感じです。ということで、今回はクラリスはどちらかというと脇役。
 えぐいシーンが登場しますが、こういう話には割合なれているので平気でした。(注:文字では慣れているだけで、映像や実体験はありません(爆))

 高級ワインも登場しますが、作者がどこまでワインに精通しているのかちょっと疑問。ワインのデキャンタージュを行うのに機械を使うところなどは、アメリカ人!を感じさせてくれます(笑)。

 「フェルメール」とか、「威風堂々」という言葉が出てきましたが、今年フェルメールに注目しなければ、数少ない事も知らなかったし、テレビドラマを見なければ威風堂々ってなんだっけ?になっていたでしょうね。


 映画化されるそうで、映像的にはなかなか気合を入れないと見られないものになるかもしれません。ジョディ・フォスターは出ないそうですが、この小説を読むとその気持ちもわかるような。。。。
 クラリスの役をやるには、内容も結末も気に入らないでしょう。

(新潮社、文庫、(上巻)ISBN4-10-216703-X 本体705円+税)
(       (下巻)ISBN4-10-216704-8 本体743円+税)