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『時のかたち』 服部 まゆみ

2002年06月26日

 桜が大好きだった伯母が事故死。その前から夫の伯父は、幼い子供がいるまだ10代の愛人を連れてきて伯母とも同居していたという奇妙な関係。おまけに敵対関係になるはずの伯母と愛人の女性は仲が良かったという。やがて、また一人死者が。二人とも事故死なのか?、それとも?。
 表題の「時のかたち」、紹介した「桜」のほかに、「怪奇クラブの殺人」、「葡萄酒の色」の4短編を収録。

 個人的にはちょっと重めの表題作はちょっと苦手。
 名前は前から知っている作家ではあるけれど、読んだのは初めてかも。もっとタイプ的に合わないかと思っていたけれど、この本はとっつきやすかった。
 この本も10年前の発行なので、新書で手に入るのかな。最近紹介しているのは、今手に入らない本ばかりかも。
 『時のかたち』 発行1992年01月30日
 (東京創元社、新書、ISBN4-488-02330-4 本体1165円+税)