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『レベル7』 宮部 みゆき

2003年01月28日

 目を覚ますと見知らぬ部屋。隣には知らない若い女性。誰なのかもどうしてそこにいるのかも思い出せない。そして自分の名前までも。やがて目を覚ました女性も同じだった。部屋を探すと多額の現金と拳銃が見つかる。果たして自分は何者なのか、何をしたのか。
 記憶を取り戻すために外に出てみるが、記憶は戻ってこない。他人の振りをして自分の目覚めた部屋の住人の様子を探ろうとするが・・・。

 もう10年以上前に発表された小説。話題にはなっているのを知ってはいたけれど、ずいぶん経ってから文庫を購入。それからも10年近くたってようやく読みました。
 タイトルのみ知っているだけで、どんな話なのか全く知らなかったので、新鮮に読めて楽しめた本。「レベル7」というゲーム的な軽い雰囲気の言葉からの勝手なイメージとは全然違って、しっかり書き込まれたミステリーでした。
 『レベル7』 宮部 みゆき
      初版1993年09月25日 発行1994年06月15日
  (新潮社、文庫、ISBN4-10-136912-7、本体720円+税)