2004年11月27日(土) 『スウィングガールズ列車』(文字報告編)

 9月公開でロングランが続いている映画「スウィングガールズ」ですが、映画のロケ地となった山形県の置賜(おきたま)地区では、いろいろイベントを開催中です。そのひとつ、映画の中でも重要なシーンに登場した山形鉄道の「フラワー長井線」がラッピング列車に続いて「スウィングガールズ号」というイベント専用列車の運行を企画。山形までは家から600キロ以上。大変遠いのですが、東京での「交渉人 真下正義」のエキストラ撮影にスケジュールを合わせて前日に行ってきました。

まずは携帯で撮った写真とblogに書いた文章の組み合わせ、読んだ方は同じじゃないかとは言わないでください(苦笑)。続いてデジカメで撮影した写真になります。

朝4時に起床、本当は4時半に起きるつもりだったけど、3時半には目が覚めたのをがなんとか4時まで引き伸ばしたのが真相。5時過ぎに家を出るから準備開始。パソコンで書き込みなんかをしていたら、結局すぐに5時。4時半起きだったらやばかった(苦笑)。
発車時間まで20分切ってるから車を飛ばす。10分弱で8キロ強を移動。平均速度は50キロか。200mだけ制限速度が60キロで、あとは40キロなんだけど、数字のマジックですね(爆)。

時間は5時半、無事に電車に間に合って乗車。始発駅なので楽々座れます。それでも、4両編成で乗車率は2割程度か。始発電車から2本目だということを考えると、こんな時間なのに結構乗ってます。でも、このあとさらに乗ってきて、数駅目で座席も満席。名古屋駅に着くまでには座っている人の半分くらいの人が立ってました。
一旦改札を出てお店を物色するも、工事中が多くて開いてる店が少ない。新幹線の特急券をエクスプレスカードで発券。再び改札を通って待合室の売店へ。おにぎりを3個買ってると、まもなく発車時刻。急いでホームに上がって乗車。
隣には二人連れの乗客。朝早くから臭いのきついお弁当を食べている。勘弁して欲しい(苦笑)。疲労がたまっていて、本を読む元気はないから、目を閉じて寝不足解消モードへ。東京駅まで行くから寝てしまっても良いんだけど、電車で熟睡は出来ない体質なので無理。それでも目を休めて多少は楽になりました。
新幹線では普段ほとんど早めに降りる用意はしないけど、今日は別。次の山形行きの新幹線が指定を取れなかったので、自由席。おまけに余分な荷物を持って行きたくないので、ロッカーに預けたい。(山形県の赤湯では乗り換え時間ほとんどないので山形で預けるのも無理なので)
ということで、先頭で降りるつもりがどちらのドアが開くのか判らないから、結局2番手か3番手になってしまいました。それでも、着いてから小走りで乗り換え改札を抜けて地下へ。コインロッカーに荷物を押し込んで、山形新幹線の改札を目指します。今度は荷物が減ったので小走りではなくダッシュ。何両自由席があるのかわからなかったので、ホームに上がってきょろきょろ。どうやら先頭の2両だけが自由席、おまけに禁煙は1両だけ、長い行列で座れるかも怪しい状態。もうどうしようもないから、運よく座れることを信じて列の最後尾へ。
先発の電車が出てやってきた新幹線に乗車、ドア付近まで近づいた時、喫煙車は途切れかけているのに禁煙車はまだ続いている。自由席2両しかないから仕方ないんだろうけど、少なすぎる禁煙席。前の人に続いて歩いていくともう目の前が運転席のドア。駄目かと思ったら、最後の1席が前から2列目にありました。なんてラッキー!!!。ダッシュして並んだのが最後の最後で役に立ったようです。
東北新幹線と連結してるので、途中の福島まで行くような人は比較適すいてるだろう「やまびこ」側に乗車。こちらの「つばさ」に乗る人は米沢より先まで行く人だけ。確実に2時間以上立っていないといけなかったので、ほんと良かった。
駄目だった場合は、あえて「やまびこ」側で空席を探すのが正解かも。少なくとも福島までは座れる可能性が高いんじゃないかな。(空いてるものかわからないけど)
おまけに隣は若い女性だったので、圧迫感を感じたり肘打ちされるようなことも無く、ゆったり座れて助かりました。男だと椅子を揺らしたり、肘を突き出したりやっかいな場合が多いから。上野でトイレに行ったけど、その時点で通路に人がいっぱい。この時行ってなかったら、トイレに行くことさえも大変だったでしょう。
今度は眠れないから本を読んだり、ちょっと目をつむったりして過ごす。やがて「赤湯」に到着。2分くらい遅れていたので、乗り換え時間は2分。接続してくれるから大丈夫だろうけど、急ぎ足で山形鉄道のホームに向かう。乗り換え改札口もなかったので、JRの乗車券も手元に残って嬉しい。
山形鉄道の人に言って切符を受け取ります。特別列車の往復と1日フリー乗車が出来て2000円。切符を受け取って2両編成の列車へ。ドアは閉まってるので、どうしたものか?。仕方なく、力任せでドアを開けて入りました(苦笑)。どうやら、長時間止まる場合は手動になるらしい。
ボランティアスタッフの人たちに挨拶して、写真撮影などの確認をしてると、他の乗客の皆さんは手に大判の封筒を持っている。あれ?、と思って確認すると切符と一緒に受け取るべきものだったらしい。渡してもらってないので、あとから貰いました。
とっくに発車時間を過ぎてるけど、別の接続列車の到着待ちをしているらしい。まだしばらくかかるらしいので、止まってる内に車内の撮影。動いてると撮影もしにくいから10数分の停車時間は貴重でした。
列車の中央前方にはあのいのししがでんと構えてます。つり革には、「SWING GIRLS」や「おきたま応援隊」の文字を巻いて飾りつけ。久保産婦人科や東北学生音楽祭の吊ポスター、マツタケ狩りのアルバイト募集など、映画のテイスト満載の飾り付けがされてます。
20分近くの遅れで発車。ボランティアの方々は日替わりで案内をされているようで、ちょっと段取りが悪いのは仕方ないでしょう。途中にあるいくつかの撮影スポットを紹介した後、この列車のために作られた特別編集のメイキングを鑑賞。車内に液晶モニターが5〜6個設置されているので、それで鑑賞です。
やがて、列車はあの田んぼ落ちのところへ。特別特徴がある場所でもないのですが、列車は急に減速。ゆっくり走ってくれるという粋な計らいです。特別列車単独なく、通常の列車も連結されているし、おまけに大幅に遅れてるので急ぎたいところだと思いますが、嬉しいサービスです。ただ、普通の乗客には不自然にうつります(笑)。
ちょうど高校生の帰宅時間と重なってるので、途中の駅で高校生たちが乗り降り。なんだか映画の世界と重なってるみたい。日曜日だとこういうことは少ないだろうから、土曜日に来たのは正解でした。走り出して一ヶ月になるけど、一般車両と特別車両が連結しているのを知らない人も多いらしく、慌てて一般車両へ移動する人も多くてちょっと可哀想でした。
やがて、路線の名前(フラワー長井線)にもなっている長井駅へ。ここで、上野樹里ちゃんならぬ、上野ずりちゃんがお弁当を持って乗車。あらかじめ頼んであった人に配ります。もちろんセーラー服ですが、高校生ではないでしょうね(笑)。でも、綺麗な人です。なんだか邪魔するみたいで、写真撮影をお願いできなかったのが心残り。
お弁当には「ガールズ弁当」と書かれていて、「ジョイランチ米」の文字も(笑)。このちょっとした心遣いが嬉しい。中味は結構映画のメニューに近付けてありました。
最後にスカパーで放送されたサイドストーリーを見てると、まもなく終点の荒砥駅に到着。この列車で折り返し運転なので、急いであちこち撮影。雪に閉じ込められたシーンはここの車庫で撮影されたそうです。もう一両のスウィングガールズ号もありました。こっちの列車がトイレのところにサインがある車両なのかも。
我慢していたトイレにも行けてほっと一安心。一般車両にはトイレはあるけど、特別列車には付いてません。通り抜けが出来ないので、駅停車中に移動しないといけません。つまり1駅分戻れないということ。
行きの列車には20人ほど。そのうち10人弱が降りて4〜5人の新たな客を迎えて赤湯駅へ向かいます。帰りは内容が違うということで往復とも乗ったのですが、結局サイドストーリーが違うだけであとは一緒。どちらもスカパーで放送済みのものだったので、私にはあまり意味はありませんでした。残念。
行きではお弁当を食べる余裕が無かったので、みなさんお弁当タイム。ゆっくり食べていたら、上野ずりちゃんは長井駅で下車。私は食べ終わらなかったので、空き弁当を渡して挨拶も出来ず。残念。
帰りのボランティアの人は、機械に不慣れのようでちょっともたもたしてたので、結局映像を流しきれず。なかなか、大変のようです。一人の方はロケに参加したことがあるとか、スタッフ・キャストの定宿だったタスパークで働いてるとかで、何でも聞いてくださいと言ってたのですが、誰一人質問せず・・・。可哀想だから何か考えようかと知恵を絞っても、いざとなると別に聞きたいことも思い浮かばず仕舞い。監督もキャストに対しても特別思いいれも無いので、質問は無理でした(^^ゞ。
さて、一旦山形鉄道の側から外に出て駅舎などの撮影。しかし、時間が無いので戻って今度は一般車両に乗車。再びフラワー長井の乗客になりました。
特別車両はロングシート、一般車両は映画に出てきた向かい合わせのボックスシート。個人的にはこちらに乗りたかったので満足。「いやいやいやいや」と心の中で思いつつ(笑)空いてる席に座りました。
やがて列車はわずかの遅れで発車。さっきはゆっくり車窓の風景を眺める暇もなかったけど、今度はゆっくり眺めながらの乗車。いい感じです。さっきは特別列車だったけど、今度は一般車両なので、ほんとの旅行気分。女子高生たちの会話を耳に「〜ず」が出ないかと耳をそばだててました(苦笑)。ほとんど標準語だけど、やはり少し混じってきてなんだか嬉しい。
しかし次の予定があるので、途中の南長井駅で途中下車。特別車両には先ほどの女性二人のスタッフが乗っているので、軽く頭を下げて挨拶。今回唯一のロケ地めぐりです。10分ほどで到着。アズム音楽館でした。向かいには美容院は無く、三菱自動車のお店です(笑)。
ささっと写真を撮り終えて、本来の目的地へ。今まで黒雲は見えても雨に降られてはいなかったけど、ここに来て雨が降ってきました。傘を差して移動となりました。次の目的地は、ロケ隊が定宿としたタスパークホテルです。ここの5階で展示スペースがあるので見たかったのでした。中は撮影禁止なので写真はありません。キャストの生写真がいっぱいなので無理も無いです。10分くらいしか居られなくて、じっくり見る時間がありませんでした。映像を見てたら1時間くらい居られるかも。レジの女性は今時珍しいガングロ系だったような気がしますが、まともに見なかったので間違ってるかも。
ふと気づくと列車の時間まで15分を切っている。急ぎ足で長井駅に向かいます。やはり外は小雨。傘を手に持ってるから走れない。それでも、間に合うと思っていたらだんだん時間がなくなってくる。
フラワー長井線のほとんどの駅はホームだけか、小さな屋根スペースがあるくらい。しかし、長井駅はちゃんとした駅舎があるので、タクシーも止まっているんじゃないかと思っていたので、最悪タクシーを考えてました。タクシーの方が早そうだし。
最後は走って駅に到着。しかし時間は1分過ぎ。やっぱりタクシーかと思いつつ駅の扉を開けて中へ。で、ホームを見ると列車が止まっている。もしかして待ってくれた?と思って小走り(もう全力疾走は無理(苦笑))でなんとか辿り着く。またしても手動なので、力いっぱい引き開けて車両の中へ。
もう汗だくでぜいぜい言いながら空いてる席へ。上着を脱いでシャツだけになって汗を拭います。ようやく汗も収まってきた10分くらい経って、やっと対向の列車が到着。ローカル線は待ってくれても新幹線は待ってくれないので、間に合ってホッとしました。
走り疲れで帰りはあまり楽しむ間も無く赤湯駅に戻ってきました。とりあえず、JR側のホームを目指します。まだ、しばらく時間はあるので改札のドアを抜けて外へ。フラワー長井線からの乗客だと判るためか、何もチェックもされず出て行けます。普通の自動改札も無く、昔の改札口でもなく、ローカル線の改札の感じで、有人改札口だけでおまけに二人並んで通れる幅があります。新幹線の止まる駅なのにのどかな感じです。

とりあえず外に出て、駅舎を撮影してきました。駅には欲しかった「ガールズ列車」やロケ地の案内パンフレット。何枚か貰ってきました。売店を見たりしてるとまもなく新幹線到着の案内。ようやく改札が始まりました。改札もスタンプを押すだけなので、これで名古屋では自動改札を通れません。
南長井駅からロケ地散策始めた頃に先生からのメール。これから名古屋を出るとの連絡。同じホテルに泊まるので、何度もメールのやり取りをして、ホテルで待ち合わせて何処かへ行く約束。一人ぼっちなら米沢牛のお弁当でも買ってホテルで食べようかと思ってたけど、先生と食事に行くことになったので買わずにホームへ。米沢牛は食べることが出来ませんでした。また、行くことがあるんだろうか。

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