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『魔性の子』 小野 不由美

2003年01月06日

 大学の4年の広瀬は母校の高校に教育実習でやってきた。広瀬は理科の担当で、担当教官はかつて担任でもあった後藤。後藤は実習生にすべてを任せるスタイル。広瀬はクラスの中でひとり浮いた存在の高里という生徒に注目する。後藤は高里を台風の目と呼ぶが、やがて広瀬にもその理由がわかってくる。

 「魔性の子」というタイトルから、なんとなく西洋風のファンタジーのイメージを持っていたが、読んでみると全然違って学園物。意外な拾い物でした。去年フランスに行った時に持って行ったけれど、読めなかったので重量軽減のために捨てるか迷ったけれど、そのまま持って帰って来て正解でした。捨て来ていたらこの作者の良さを知らずに終わるところでした。
 『魔性の子』 小野 不由美
      発行1991年09月25日
  (新潮社、文庫、ISBN4-10-124021-3 本体466円+税)