1990年4〜5月 トルコ周遊の旅 (7/29)   

5月1日 火曜日  「造りかけのホテル」

 ホテル内は新しい大理石に覆われていましたが、ちょっと埃っぽい。まわりに造成中の土地が多いので仕方がないのでしょう。
 チェックイン手続きも終わって、鍵を受け取り部屋へ。階段を登っていくと、踊り場の壁から何か出ています。ライト取り付け前の電源コードでした。
 上がったところで一旦外に出て、ぬかるんだ道を歩いて別棟へ。平屋建ての棟が2軒。そのうちの1軒に入ると5〜6部屋がありました。不安な面持ちで鍵を開けて室内を確認、室内は工事中ではありませんでした。他のツアーメンバーと、わいわい言いながら幸運を確認し合いました。

 夕食はホテルで摂ることに。一応食事は可能でした。例によって記録していないので、メニューは不明です。
 なぜこうなったのかはわかりませんが、オープン時期に工事が間に合わず、とりあえず宿泊スペースの一部とレストランのオープンを、先行させたのでしょう。予約を入れていた我々を受け入れるために。他にもう1グループくらいの客もいました。欧米系だったと思います。
 工事が完了していないホテルに泊まったのは、最初で今のところ最後です。でも、今回のツアーでこれが最悪でなかったのは後に判明しました。

     遠くの方には雪が残っています。こんな大地がずっと広がっていてカッパドキアは不思議な町でした。
     
 ホテルの近くの風景。街の中心から離れているので、またも出歩くには不便な場所です。


 予定にはなかったのですが、夜の特別オプションとして洞窟バーへ行きました。
 カッパドキアは、昔から岩山をくりぬいて住居にしていました。もともとはキリスト教徒が、勢力の強くなってきたイスラム教徒を避けるために、隠れ住んでいたのです。現在でも住んでいる人も多いし、逆にそれを売り物にした店もあります。今回のバーはそのタイプ。
 片方にテーブル席も多いバー、もう片方がディスコになっていました。ディスコといっても、ライトが上で回るだけでしたが。
 トルコの有名なお酒ラクを注文。そのままでは透明ですが、水割りにすると白濁して乳白色になるお酒です。
 客は少なく我々の貸し切り状態です。踊ろうなんて気持ちは持っていないので、ちびちび酒をやっていました。3日目ともなり気心も知れてきたので、話があちこちで弾んでいます。そして、夜は更けていくのでありました。