1990年4〜5月 トルコ周遊の旅 (9/29)   

5月2日 火曜日  「ギョレメの教会とキノコ岩」

   次にギョレメへ。ここは昔イスラム教徒の迫害を恐れて逃げこんだキリスト教徒が、作った教会で知られています。
 岩にくり抜かれた教会がいくつも並んでいます。 
     
   上の写真の少し右手で、入場待ちの時間があったのでこっそり一人だけ裏へ廻ってみました。西部劇にでも出てきそうな谷が広がっています。
 確かアメリカにもカッパドキアに似た場所があるようなことを目にした記憶がありますが、正しいかどうかは覚えていません。
     
   岩壁にくりぬかれた幾つもの教会を見学します。「リンゴの教会」「蛇の教会」などと呼ばれる教会が並んでいます。ワインを造っていた跡もありました。
 こちらがリンゴの教会かと思います。
     
   下に蛇が見えるので、蛇の教会でしょう。
 隠者聖オノフリウス、聖ジョルジュ、聖トマスの蛇(サタン)退治の場面だと思います。
     
   上のフレスコ画の反対側のもの。男に乱暴された女性が神様に祈っている場面だそうです。(ビデオ撮影したガイドさんの説明より) 
 ガイドブックでは、オノフリウスはもともと非常に美しい女性だったが、男たちから身を守るために神に祈り、両性具有にしてもらったとか。その後の姿が上の蛇退治に繋がるようです。
      
      最初の写真の一部を拡大するとこのようになります。中には入らなかったので、みなさん急いでここに上がって記念撮影をされていました。
     
   今度はゼルベへ。とんがり帽子のキノコ状の岩山が続きます。ここも記念写真スポット。りんごの木や、葡萄畑が広がる町です。お土産屋が出ていていましたが、買いたいものは無し。
     
   さて、昼食ですが、カッパドキアならではの、洞窟レストランへ。この時は赤ワインを飲んだ気がします。料理は例によって覚えていません。レストランの入り口での男4人の記念写真は残っています。私が撮ったものではなく、あとからいただいたものですが。
      
   続いて絨毯屋さんへ。ソファーに座ってチャイが振舞われました。
 お店社長さんは日本語がペラペラ。ずっと日本語で説明していました。何十枚もの絨毯を、次々と紹介して行きます。やはり、絹が一番感触がすばらしいもの。十代の女性が出てきて、絨毯の織り方実演がありました。片付けつつ、値段の紹介をしていきます。最後の一言は、「値段の紹介も終わったでしょ。次ぎは買い物の時間です」でした。


 この他にも、カイマクルの地下何層にもわたる地下都市。ユルギュップのキノコ型の岩など面白いものが多いのですが、ビデオカメラでの撮影が中心。今回は紹介できません。
 この日最後の観光地は、カイマクルの地下都市。地下は8階まであって、1万5千人が暮らせたということです。頭を竦めてひとりずつしか通れないので、一列で歩いて行きます。ガイドの人が先頭にいるので説明が出来ないため、場所の説明は後ろへの申し送り、わざと嘘を言う人もいて最後尾の人まで伝わっていない事もありました。「エアコン」「トイレ」「ワイン貯蔵庫」「お風呂場」などなど。
 ビデオカメラを回しつづけましたが、薄暗いので歩いている間に主に写っているのは、前の人のお尻くらいでした。

 観光も終わりホテルへ。6時過ぎに戻りましたが、食事まで1時間以上。暇なので、フロントでタクシーを呼んでもらい、ひとりで朝歩いたバザールまで。買いそびれた絹の絨毯が気になって見て回ってました。ランチョンマットサイズの絨毯が気に入ったのですが、5万以上。値下げ交渉をしてみましたが、全く取り合わず物別れに終わりました。
 暗くなってきたので、またタクシーを捕まえてホテルまで。今ツアー初めての単独行は終了です。

 食事後、ベリーダンスのオプション企画がありましたが、気乗りがせずホテルに留まりました。でも、あとから聞くと、ひとりが舞台で踊って楽しかったようです。値段も20ドルくらいで安かったらしい。