1990年4〜5月 トルコ周遊の旅 (21/29)   

5月4日 金曜日  「港街イズミール」

 イズミールには午後7時半頃に到着。エーゲ海に面した港街です。人口200万のトルコ第3の街。紀元前2000年頃から人々が住み始めていたそうで、詩人のホメロスも生まれた街です。現在は、国際的な観光都市として賑わっています。
 今回のホテルは「GRAND EFES HOTEL」。目の前が広場でその先が西に開けた海という、素敵なロケーションです。

   この頃は日没が午後8時。夕食も8時からだったので、私は部屋に入って着替えてレストランへ。でも、女性陣は誘い合ってカメラ片手に海辺へ。誘ってくれれば良かったのに(;_;)。やさしい人があとで写真を送ってくれました。茜色に光る海、遠くには山並み、そして静かに航行する貨物船。とても素敵な写真でした。やっぱり、ビデオに収めたかった・・・。
 これがそのいただいた写真です。
   
     旅も終盤、食事は大抵仲の良いメンバーで固まっています。久しぶりというか初めての街中のホテルということで、食事後に散策に出ることで話がまとまりました。時間は午後10時。男女各4名の計8名で出かけました。私はビデオカメラを持って最後尾を歩きました。この時間ではどの店も閉まっていて、せいぜいウィンドショッピングまでで、開いていたのは果物屋さんくらい。ずっと大通り沿いを歩いていましたが、引き返す時は薄暗い狭い道を通って海側へ。安宿がありそうな通りでした。
     
   なんでもない路地写したり、猫に驚いたり、「チェンチェイ」と呼び掛けてくる怪しい男に出会ったりして、ようやく海沿いの通りに出ました。最後は、海をバックに記念撮影。ビデオカメラだけでなく、ミニ三脚とリモコン撮影可能な一眼レフも持っていたので、8名全員で撮影。でも、9名写っています。別に怪しいものではなく、現地の人が混ざって後ろに立っていたのでした。あんたは余計なんだけど・・・。
     
   電灯も暗いし女性には恐かったようです。男は4名ともちょっと細身で頼りなかったからかな(^^ゞ。
 海辺の店は開いていたので、ショッピング。すでに時間も11時半になっていたので、女性4名と男性1名がホテルに戻りました。男3名で寂しく海に面したカフェでビールを一杯。残りわずかとなったトルコの夜をさかなにして。
     
    翌朝6時頃、私達(ゆきかぜ&川越のYさん)早起きチームは、さっそく散歩に。ホテルのエレベーターは、ドアを手前に引っ張って乗り込みます。内側の扉はないので、気をつけないで入り口の扉を触っていて怪我をします。当時も気にしていたとは思いますが、今考えてみても結構恐いエレベーターですね。ヨーロッパの古いエレベーターでも、内側に鉄製の柵があるのは普通でしょう。エレベーターが目の前に止まっていない時でも、扉を開けられるのかは未確認です。
     
 今日最初のスポットは、パゴスの丘を登ったところにある「カディフィカレ城塞跡」でした。リシマコス将軍が城塞を築いたのですが、彼はここでシリア軍と戦い戦死してしまいます。
   
   今では、イズミールの街が一望のもとに見渡せる絶好の場所です。どうしても高いところへ上がってしまうので、私にとっては困った場所でした。入り口にはカフェもあり、休んだりする人や、ドーナツ型のパンを売る少年達と記念撮影する人達もいました。 

 つぎはローマ時代の遺跡、ベルガモンへ。