2000年5月フランス ものぐさパリ日記(14/16)   

 
5月30日 火曜日  むっしゅうソムリエ
 
 今日は夜中に雨が降り出し、一日中天気が悪そう。明日は帰国と言うことで、前から気になっていたパン屋さん「M. & Mme Stephane Pouget」へ。13区の南端に近い場所、6号線でPLACE D'ITALIEで降りて、Rue Bobillotを南へ向かいます。
 去年「1er Prix de la Meilleure Baguette de Paris」という賞を獲ったお店。バゲット・カンパーニュやクロワッサン、ブリオッシュを買って帰りました。
 何とか9時にカフェに到着。ドイツへ旅立つもももさんの見送りに間に合いました。

 雨は降っているものの、部屋にいては掃除の邪魔と言うことで、外出。とりあえずオルセー美術館を目指します。雨にも関わらず大勢の人手。最近ストがあったらしいとか、ルーブルが休み、さらに雨では外出先が限られるためでしょう。研修団の方々も行ったそうですが、2時間待ちだったそうです。
 遠くから行列を見た瞬間諦めて適当に歩き、結局「ボン・マルシェ」で買い物をして帰りました。

 外で食べる気にならないのと、朝買ったパンが残っているのでホテルで昼食。近所でハム、トマト、オレンジジュースを買ってきました。

 溜まりに溜まったホームページ更新に取り掛かるものの、ランスで撮った写真の整理に手間取ったり、睡眠不足でうとうとするともう夕方。
 6時半からの研修団の夕食研修に付き合いました。

 ナシオンから地下鉄でオテル・ド・ヴィルへ。歩いてセーヌ河を渡りノートルダム寺院を見物した後左岸に渡りレストランへ向かうはずが・・・。
 ご覧の通り激しい雨に見舞われました。地面の雨の跳ね返りが判って貰えるでしょうか。

 研修はおなじみの「Les Bouchons de Francois Clerc」。
 雨で早く着きすぎたので、小雨になった道を戻って再びノートルダムへ。今度は多少撮影できる状態までになっていて、撮影に興じていました。
 ゲスト兼講師のPOMMEさんもいらしてスタート。

 フランス語版のメニューもありますが、英語版のメニューが配られました。フランス語なら多少は読めますが英語となると食材がピンときません。怪しい食べ物に思えてきます。さらに日本語のメニューも試作したようです。
 結局フランス語版を貸していただいて何を食べるか決めました。
 最初はプティグリをシェーブルベースのクリームで味付けたもの。巾着みたいに包んでおしゃれです。シェーブルチーズで結構濃厚でした。

 ワインを選ぶ役になり、ワインリストが渡されました。どれも若いのばかり。難しい選択です。
 白は柔らかそうな、ブルゴーニュはマコン地区の 白はドメーヌ不明(メモしてないので)の「Pouilly Fuisseの1998」にしました。赤も1本めは「Corton Clos de Corton Faiveley 1992」。
 メインは本日お勧めのウサギのロティを選択。あっさりめで濃厚なものを食べた後にはお腹に優しい。

 赤の2本目は「Chateau Giscours 1990」まだ飲み頃でないと判断したソムリエがデカンタージュしました。
 テーブルの中央に並べられたフロマージュを取り分けながらいただきます。
 さすがに臭いのは苦手な方もいましたが、赤ワインにはアオカビ系でなければ大丈夫な私は、胃を気にしつつ少しずつ試しました。

 デセールにはスフレを選択。フランボワーズのソースがついてきます。
 直径10センチ高さも10センチあって、食べきるのも大変。軽いと思っていたら意外と濃厚なので、勢いをつけてやっつけました。
 
 白ワインは良かったのですが赤はもうひとつ。なぜか「むっしゅうソムリエ」の称号をいただいて、デカンタを嗅いでみろといわれましたが、ジスクールの香りに満足できないので断りました(^^ゞ。
 終りがけに他の客が頼んだデカンタを持ってきて、また嗅いでみろといいます。今度は嗅いでみるとボルドーより濃い目の香り。見せてくれたボトルはローヌのワインでした。

 まだ小雨が降る中をセーヌ河を渡って戻ります。いろいろ教えていただいたPOMMEさんに感謝しつつお別れし、地下鉄でホテルへ帰りました。