2000年5月フランス ものぐさパリ日記(15/16)   

 
5月31日 水曜日  旅立ちの朝も忙しく
 
 いよいよ最終日。昨日の名残りで道路は濡れていますが、雨は上がっています。最後の日でも、じっとしているのは勿体無いと散歩に出かけました。

 午前7時頃のナシオンです。
 空は曇っていますが、大雨を降らせるような雲はありません。朝方に雨が上がったと見えて、道路はまだ濡れています。
 とりあえず去年も歩いたリヨン駅方面へ向かいました。通勤時間のため、皆さん早足で目的地に向かっています。
 リヨン駅でちょっと用を済ませたあと、少し戻って気になっていた通りを探します。

 今回持ってきたガイドブックには見当たらなかったので、どこにあったかも知らず勘を頼り歩くとそれらしい陸橋が見えてきました。
 ナシオン側からはビルに隠れて気づきませんでしたが、反対側からはよく見えます。上には緑が生い茂っていますが、確か上が歩道になっていたはずと、登り口を探してようやく見つけました。

 左はリヨン駅方面、右はナシオン方面です。リヨン駅がわに道路があり、ひらけていますが反対は街路樹が迫っていてこの陸橋に気づかなかったようです。

 道路をまたぐ辺りでは、重量のこともあって下は木造で、ポットに植えられた木になっていました。
 もともとは鉄道だったとかいう話だったと思いますが、詳しい謂われは未確認です。バスティーユ付近から1.5キロほど続いているようで、後から確認すると、今回は南の1キロほどを歩いていたようです。

 幅2mほどの歩道が続き、両側には木々や草花が生い茂っています。
 登り口には犬は禁止、自転車は注意して走れのマークがありました。
 時間は朝8時頃、ほとんど通る人もありません。1キロは歩きましたが、自転車1台、ジョギングをする人1人、散歩2名くらいで静かな散歩道でした。

 ここより南にも続いていますが、ごく普通のビルになってしまい、陸橋の風情は残っていません。上は遊歩道ですが、下は長く続くショッピング街。
 「Ave. Daumesnil」(ドルメニ大通り)は職人やアーティストのフブティックになっています。中には日本人が関係していそうなお店も。開店前の時間で、大部分は遊歩道を歩いたので、ウィンドウを少し覗いただけに終わってます。
 
 その後さらに歩き回ったあと、ちょっとだけ買い物。ホテルに戻って大急ぎで荷物をまとめて空港へ向かいました。
 9時のカフェタイムには遊び歩いていたので、もう会わないかなと思っていた研修団の方々とも顔を合わせたので挨拶。お互いの無事を祈って別れました。